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『ロックマン』ハリウッド実写版、普遍的で共感できる映画に ─ 「実在する人間のように扱う」

ロックマン
Photo by ShyCityNXR https://www.flickr.com/photos/kgnixer/16423621958/

カプコンの同名人気ゲームをハリウッドが実写映画化する、『ロックマン(原題:Mega Man)』の企画が本格始動を控えている。しかし『ロックマン』といえば横スクロールのアクションゲームというわけで、その世界観をどう実写にするのか…?

『ロックマン』で監督を務めるのは、Netflix映画『プロジェクト・パワー』(2020)のヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン。2人に招かれて脚本家として加わったのが、同じく『プロジェクト・パワー』を執筆したマットソン・トムリンだ。米Polygonにて、トムリンはロックマンを「実在する人間のように扱っています」と語った。

「僕が考えていたのは、人を惹きつけるストーリーとは、キャラクターの魂とは何か、ということでした。ジャンプして撃つ、あのアニメっぽいロックマンの姿は誰もが知っているけれど、それ以上のものにするにはどうすればいいのかと。もちろん、ゲームのファンに喜んでもらえるビジュアルにはするわけですが、核にある物語が大切でした。このキャラクターはどんなことを経験するのか。普遍的で根源的な、エモーショナルで誰もが共感できる物語にします。」

ハリウッドにおける日本製ゲームの映画化といえば、『名探偵ピカチュウ』(2019)や『ソニック・ザ・ムービー』(2020)が記憶に新しい。ともにファミリー映画的な側面をはらむ映画だったが、トムリンは『ロックマン』についても「子どもが好きになる映画だと思う」とコメント。その一方、「思いっきり子ども向けの作品にはなりません。R指定というわけではありませんけど」とも話した。

以前、シュルマン監督は本作の構想について「ロボット工学やオートメーションの未来に惹かれています。そういう要素を組み込むことは大きなチャレンジ」と話していた。きっと現代的なテーマを取り入れた、大人の観客にも訴えかける『ロックマン』が誕生することだろう。トムリンは「脚本にすごく興奮しています。監督たちがどんなことをやってくれるのかということも。きっと、もうすぐお知らせがあると思います」とも述べた。

プロデューサーを務めるのは『グレイテスト・ショーマン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のピーター・チャーニン、俳優のマシ・オカ。製作は20世紀スタジオ(旧・20世紀フォックス)が担当する。

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Source: Polygon

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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