『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ハンリー長官の復活が検討されていた ─ 幻のオープニングが明らかに

トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』では、幻のオープニング案で過去作に登場したアラン・ハイリー(アレック・ボールドウィン)の復活が検討されていたのだという。脚本・監督を務めたクリストファ・マッカリーが、お蔵入りとなった具体的なシーンと共に、英Empireのポッドキャスト番組で明かしている。
「当初は、トムとアレック・ボールドウィンがベルリンの壁沿いを歩いているオープニングがありました。2人が壁を歩くと、次第にそこがベルリンの壁であることがわかってくる。そこでアレック(ハンリー)がイーサンに、スパイ人生やスパイになった理由を話す。彼がイーサンに助言を与えるシーンなんです。『フォールアウト』前に存在した2人の間の友情を見せようとしていました。」
ハンリーは、シリーズ第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)でCIA長官として初登場。第6作『フォールアウト』(2018)ではIMF長官としてイーサンと共に任務に挑んだが、敵との格闘中に刺殺されてしまった。イーサンと生前のアラン・ハンリーのやり取りがメインとなる予定だった『デッドレコニング PART ONE』幻のオープニング案の続きをマッカリー監督はこう語る。
「そこで、トム(イーサン)が彼の墓の前で立っているシーンにカットインするんです。かつてアレック(ハンリー)から聞いた知恵の言葉を思い出しながら、“ハンリー”と刻まれた墓をじっと見つめる。イーサンの記憶に存在する彼が精神的な導き役であるというアイデアが最初は検討されていたんです。私にとっても、非常に興味深いものでした。」

マッカリー監督は、アラン・ハンリーを巡る一連のシーンをカットすることになった経緯を明かしていない。ハンリーを演じたアレック・ボールドウィンといえば2021年、新作映画の撮影現場で小道具の銃を誤射してしまい撮影監督が死亡するという事故を引き起こしており、騒動の渦中にあった。一方、『デッドレコニング PART ONE』のメインキャストは同事故発生前に発表されている。取捨選択の末の決断だったのだろう。
Source: Empire’s Spoiler Special