『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』米国No.1、シリーズ歴代記録を続々更新

トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が、2023年7月12日に米国公開を迎え、早くもシリーズの新記録を相次いで打ち立てた。
本作は7月12日~16日の5日間で米国興行収入8,000万ドルを記録し、シリーズ第2作『M:I-2』(2000)を超え、オープニング成績(5日間)のシリーズ歴代記録を更新。海外70市場でも1億5,500万ドルを記録し、世界累計興収は2億3,500万ドルとなった。海外初動興収・世界初動興収としても、これらの数字はシリーズ史上最高の成績だ。
もっとも課題は残されている。7月14日~16日の週末3日間では興行成績5,620万ドルと、前作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年)の6,123万ドルを下回ったほか、5日間・3日間ともに、米パラマウント・ピクチャーズによる事前の予測を下回る結果となったのだ。7月21日にはクリストファー・ノーラン最新作『オッペンハイマー(原題)』とマーゴット・ロビー主演『バービー』が公開される中、どこまで数字を伸ばすことができるか。
興行のカギを握るのは評価の高さだ。米Rotten Tomatoesでは批評家スコア96%、観客スコア94%という圧倒的な支持率を得ているほか、映画館での出口調査に基づくCinemaScoreではA評価を獲得。今後、口コミ効果でさらに記録を伸ばしていくことも考えられる。

海外市場では、巨大市場の中国で2,540万ドルと伸び悩んだものの、これはコロナ禍以降の中国でハリウッド映画が求心力を失った(一時、中国で多くのハリウッド大作が公開されなかったことにも起因する)ことの影響によるもの。イギリス、インド、オーストラリアほか35市場ではシリーズ史上最高の滑り出しとなったほか、韓国・フランス・台湾ではランキングの第1位に輝くなど、変わらぬ人気の高さを見せつけた。
パラマウント・ピクチャーズの国内配給を統括するクリス・アロンソン氏は、「『ミッション:インポッシブル』はこれまでも、現在もグローバルなストーリーであり、これからもグローバルなストーリーであり続けます」とのコメントを発表。本作の成功に大きな自信を示した。
ちなみに、7月14日(現地時間)より全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに入ったことを受け、本作の来日プロモーションはキャンセルとなった。日本でもいよいよ7月21日(金)に公開となるが、これが興行にどんな影響を及ぼすか。すでに海外メディアでは、宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』との対決が注目されている。
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は2023年7月21日(金)公開。
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Source: Deadline(1, 2), Variety(1, 2)