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トム・クルーズ来日中止、正式発表 ─ 『ミッション:インポッシブル』日本ツアー全面取り止め、俳優組合ストライキの影響で

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
©2023 PARAMOUNT PICTURES.

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のプロモーションのため予定されていたトム・クルーズらの来日が中止となった。配給の東和ピクチャーズが正式に発表した。

2023年7月14日(現地時間)より全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに入ることを受け、組合に所属する俳優たちは作品の宣伝活動に一切参加できなくなったため。

以下、東和ピクチャーズからの発表全文。

米国映画俳優組合(SAG-AFTRA)が7月14日午前0時(太平洋夏時間)よりストライキを実施することを決定したことに伴い、組合員は撮影や宣伝活動を行うことができなくなりました。これに伴い、日本ツアーは中止となりました。

下記の通り、イベント内容が変更となります:

  • 7月17日(月)に予定していたレッドカーペット・イベント、ジャパンプレミア舞台挨拶付上映の舞台挨拶、7月18日(火)に予定していた記者会見は中止致します。
  • ジャパンプレミア試写、ジャパンプレミア全国IMAX一斉上映は予定通り行います。

ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

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予定されていたクリストファー・マッカリー監督の来日もキャンセルされた。THE RIVERでは、トムとは別のキャスト複数名の来日予定も本作宣伝担当より聞いていたが、これらもすべて中止される。

トムは本作にプロデューサとしても携わっているため、SNS上では「俳優としてではなくプロデューサーとしてであれば宣伝可能ではないか」との声も一部であったが、残念ながらキャンセルが伝えられた形だ。

トムらは、7月17日のジャパンプレミア、翌18日の記者会見に臨む予定となっていた。媒体にはすでに場所や時間の詳細が記された取材案内も届いていたが、直前になって中止の異例の事態となった(上述の通り、ジャパンプレミア試写、ジャパンプレミア全国IMAX一斉上映は来日キャストなしで行われる)。

同作のプレミアイベントは、これまでローマ、ロンドン、アブダビ、ソウル、シドニー、ニューヨークで行われており、日本がその最終地となるはずだった。

ストライキ期間中は作品の広報や宣伝に関するすべてが禁止される。トムら俳優から日本の観客に向けたビデオメッセージなども事実上実現しない。

なお、国内では8月2日にワーナー・ブラザース映画『バービー』でマーゴット・ロビーとアメリカ・フェレーラの来日も予定されている。ストライキが終結しない限り、こちらの来日も中止となる見込み。予定会期直前までストライキの様子見が続くと思われる。ワーナー・ブラザース映画より正式な情報が入り次第伝える。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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