【解説】エズラ・ミラー、酒瓶を盗んだ強盗容疑で起訴 ─ 主演映画『ザ・フラッシュ』はどうなる

DC映画のフラッシュ/バリー・アレン役や『ファンタスティック・ビースト』クリーデンス役などで知られる俳優のエズラ・ミラーが、強盗容疑で起訴されたことが明らかになった。米Deadlineなどが伝えられている。
米バーモント州現地警察の声明によれば、ミラーには2022年5月、留守中の住居に侵入して酒瓶を盗み出した疑いがかけられている。当局は以下の声明を発表している。
「2022年5月1日 17時55分頃、バーモント州警察は、バーモント州スタンフォードのカウンティロードにある住宅で強盗事件が発生したと通報を受けました。最初の調査結果では、家主の留守中に複数のアルコールボトルが住居から持ち去られていたことが判明しました。防犯カメラ映像や事情聴取を含む捜査の結果、エズラ・M・ミラーを無人宅への強盗容疑で起訴する正当な理由が見つかりました。」
報道によれば現地時間8月7日 夜11時23分、警察がミラーの居処を突き止め、罪状認否のため9月26日に高等裁判所へ出廷するよう召喚状を発行。ミラーの犯行については、現地警察とベニントン郡州検察庁が捜査を行ったという。なお、ミラーが侵入した住居の家主といかなる関係であったかは不明。
アメリカでは、不法目的侵入について「重罪(Felony)」と「軽罪(Misdemeanor)」とがある。この度のミラーの起訴は「Felony Burglary」であり、これは「重罪強盗」にあたる。連邦政府において重罪とは、死刑または1年を超える拘禁刑が科され得る犯罪と定義される。すなわち有罪判決となった場合、ミラーには1年以上の拘禁刑が科される可能性がある。
ミラーが刑事事件で起訴されたことで、2023年6月23日US公開予定の主演映画『ザ・フラッシュ(原題)』には尚更の心配がかかる。同作はDCユニバースにマルチバースをもたらす重大作として期待が大きいが、ミラーの度重なる問題を受けて公開が不安視されている。撮影は完了しているが、米ワーナーの新CEOデヴィッド・ザスラフ氏は撮影済みの作品『バットガール』をお蔵入りにするほどの大胆な「仕分け人」。『ザ・フラッシュ』は今後のDCユニバースを背負う作品となるはずだが、裁判の結果次第では、映画公開もいよいよ本格的に危ぶまれる展開となった。
過去数ヶ月のミラーは騒動を重ねている。2022年3月にはハワイにて治安びん乱行為とハラスメント違反のため逮捕。翌月にも同じくハワイで第二級暴行罪のため逮捕された。6月には、過去に暴行や脅迫などを伴って少女を支配したとして、少女の両親から告発を受けていた。
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