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マイケル・ジャクソン伝記映画、『ボヘミアン・ラプソディ』製作者が企画中 ─ 脚本は『アビエイター』ジョン・ローガンが執筆

マイケル・ジャクソン
© STARSTOCK/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

「キング・オブ・ポップ」ことマイケル・ジャクソンの伝記映画を、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のプロデューサーであるグレアム・キング氏が企画していることがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

報道によると、グレアム氏はマイケル・ジャクソンの生涯を映画化する権利、およびマイケルの全楽曲を映画に使用する権利を獲得。脚本は『アビエイター』(2004)や『007 スカイフォール』(2012)などのジョン・ローガンが執筆する。現時点でスタジオや配給会社は企画に関与しておらず、グレアム氏&ジョンは、スタジオが決定する以前に脚本を具体化する方針だという。

The Hollywood Reporterによると、映画はマイケルの幼少期や「ジャクソン5」時代から、ポップスターとしての躍進、そして少年への性的虐待疑惑や訴訟の問題が撮り沙汰された晩年までを描く内容になるとのこと。マイケルの人生を美化して描く脚本ではないと伝えられている。グレアム氏とジョンは、『アビエイター』で実業家ハワード・ヒューズの半生を扱った際、その複雑な内面を避けることなく描いていた。マイケルに対しても同様のアプローチで映画化が試みられることになりそうだ。なお米Varietyは、マイケルを告発した人々が劇中に登場するかどうかは不明と記している。

マイケル・ジャクソン
© STARSTOCK/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

マイケル・ジャクソンについては、今年(2019年)、マイケルの性的虐待疑惑に迫ったドキュメンタリー「ネバーランドにさよならを」が大きな話題を呼んだばかり。同作はエミー賞に輝くなど高い評価を獲得したが、その信憑性や製作プロセスには大きな問題があったとの批判も大きい。なお、マイケルの財団は同作を手がけた米HBOを提訴している。なおマイケルについては、ジャクソン5から全盛期までを描いたブロードウェイ・ミュージカル『MJ the Musical(原題)』が2020年に上演される予定だ。

『ボヘミアン・ラプソディ』で大きな成功を収めたグレアム氏は、『ロケットマン』(2019)のパラマウント・ピクチャーズとタッグを組み、伝説のポップス・グループ「ビージーズ」の伝記映画も企画中。こちらの脚本は、『ボヘミアン・ラプソディ』や『博士と彼女のセオリー』(2014)を執筆したアンソニー・マクカーテンが執筆する。

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Sources: Deadline, The Hollywood Reporter, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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