【ネタバレ】「ムーンナイト」第4話、エンディング解説 ─ 衝撃演出の意図とは?

この記事には、「ムーンナイト」第4話『アメミットの墓』のネタバレが含まれています。
イーサン・ホークの容姿の着想、最後のカバ

エンディングで気になるのは、アーサー・ハロウの姿をした人物。彼がハロウ本人なのか、あるいは全く別人なのかは第5話で明かされるだろうとして、演じたイーサン・ホークはハロウとの差異化を図るべく、実在の精神科医を意識していたという。ベンソンは同シーンの撮影で印象深かったこととして、こう振り返る。
「イーサンが、カール・ユングや彼の有名な写真、ポップカルチャーから見た彼への解釈にどうインスパイアされたかを話していたのを憶えています。突然イーサンが、あのヒゲと髪型、メガネをして現場に現れた時のことも憶えていて、ハロウから大胆に変えてきたなと思いました。あの役への彼のエネルギーは目をみはるもので、見るのが疲れるほどでした(笑)。何度も何度もシーンを繰り返し、精密さを追求する姿を目の当たりにできたのは特別なことでした。」
分析心理学の祖であるカール・ユングにホークが影響を受けたというキャラクターは、ハロウ同様スピリチュアルな信念を持ち、マークに思想を熱弁していた。果たして彼の正体は誰なのか。逃げ出すマークを強く引き止めないところが、ハロウに比べ穏やかな印象を与えていたが……。
そしてエンディングでは、この謎の男とは別ベクトルでミステリアスなキャラクターも登場している。マーク、スティーヴンと鉢合わせ、2人と一斉に叫び出したカバらしきキャラクターだ。おそらく同“人物”は、エジプト神のタウエレトに関係していると思われる。そういえば第1話『もうひとりの自分』では、博物館のギフトショップで働いていたスティーヴンが、同僚のドナからカバのぬいぐるみを持ってくるよう頼まれていて、ドナに「カバの女神タウエレトだよ」と教えていた。
ムアヘッドとベンソンはインタビューで、このカバの神について口をつぐんでいる。マークとスティーヴン、カバの3人で叫び合う姿はコミカルなテイストを漂わせていたが、「神」との結びつきが強い本シリーズで、このキャラクターは重要な役割を担うに違いない。ちなみにムアヘッドによると、きたる第5話と最終回の第6話でもサプライズが用意されている模様。「もう一度、衝撃を受ける準備をしておいてください」と予告している。
ドラマ「ムーンナイト」は、ディズニープラスにて独占配信中。
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Source:Entertainment Weekly