『モービウス』が「ポケモン」から影響を受けていた ─「光と色の表現」に魅了されたと監督

ジャレッド・レト主演、『モービウス』は「ポケットモンスター」からインスピレーションを受けているようだ。米IGNのインタビューにて、メガホンをとったダニエル・エスピノーサ監督が明かしている。
主人公は天才医師マイケル・モービウス。血液の難病に苦しんでいたマイケルは、コウモリの血清を自身の体に投与したことにより、全身から力がみなぎり隆起した筋肉で覆われ、超人的な移動速度や飛行能力、レーダー能力を手にする。しかしその代償として、血への渇望が抑えきれなくなってしまう。吸血鬼のような存在と化す主人公を描く本作と、「ポケモン」との繋がりは想像しにくいが、エスピノーサ監督いわく、“光と色”の使い方に影響を受けているという。
「6歳になる娘がいるのですが、『ポケモン』に彼女は夢中なんです。僕自身、『ポケモン』を何年にも渡り観てきたのですが、力を光と色で表現しているところが素晴らしいんですよ。」
『モービウス』にてマイケルが光速移動しながら戦闘を繰り広げる際には、紫色の残像のようなものが身体から放たれている。エスピノーサ監督によると、これはコミック版で描かれている色と同じのようだが、実写ではより刺激的な映像表現を目指したとのことだ。「『ポケモン』のようなアイデアを本作にも取り入れ、サイケデリックな体験を与えることができれば、それは力の表現として新しいものになるのではないかと考えたんです」。
「ポケモン」ではたとえばピカチュウが黄色い電気を身体に纏い、相手に突進攻撃を掛けるボルテッカーというワザがある。紫色のポケモンでいうとゲンガーやズバットなどがいるが、こういうポケモンのワザを再現する視覚効果が本作に影響を与えたということだろう。
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Source:IGN