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『Mr.インクレディブル』続編の製作快調!ヒーロー映画戦国時代の革命児となるか

現在製作進行中のアニメ映画『Mr.インクレディブル2(仮題)』。前作から15年を経ての2019年公開となる。まだまだ先の長い話だが、このたびブラッド・バード監督がエンターテイメント・ウィークリー誌に現在の製作状況を語った。

製作快調!新たな方向性へのチャレンジ

ディズニー・ピクサーは『Mr.インクレディブル2』の情報をほとんど明かしておらず、ブラッド・バード監督も「クリスマス前にプレゼントを開けるのは好きじゃないんだ(笑)」と述べている。しかし製作は順調のようで、監督はわずかながらこうコメントした。

「(製作は)とても活発でエキサイティングだ。新たな方向性に挑戦しているところなんだよ。うまくいけば、(前作と)同じキャラクターと同じ雰囲気ながら新しい方向性になると思う。つまり続編ならではの企みだね。(前作を)やり直しつつ、でもやり直さないのさ」

もっともこの挑戦の背景には、前作から15年という月日が流れたことによる変化があるようだ。

前作のメイン・キャラクターは無事に再集結する模様。 (AP Photo/Disney, File) http://comicbook.com/2015/06/05/the-incredibles-2-five-things-we-want-to-see-/
前作のメイン・キャラクターは無事に再集結する模様。(AP Photo/Disney, File)
http://comicbook.com/2015/06/05/the-incredibles-2-five-things-we-want-to-see-/

世はヒーロー映画戦国時代

『Mr.インクレディブル2』の製作発表後、バード監督は前作が公開された2004年と現在の違いに言及していた。

「『Mr.インクレディブル』が公開された当時には、まだヒーロー映画のシリーズが2つしかなかった。ひとつは『X-MEN』で、もうひとつは『スパイダーマン』さ。でも今では数えきれないほどのシリーズがあって、新しい作品が隔週で公開されている。他の誰かと同じ方法で、同じ場所を走ることは避けたいんだ」

この発言が聞かれた2015年9月、バード監督は「自分たちの映画があった場所を見定めようとしている」とも述べている。おそらく約1年が経過して、製作陣は『Mr.インクレディブル』のあるべき場所を見つけたに違いない。また監督は、前作に入らなかったアイデアを続編に盛り込みたいとも話していた。きっと『Mr.インクレディブル2』は、新しいチャレンジである以上に原点回帰の作品でもあるはずだ。

2004年、ノーラン版バットマンもマーベル・シネマティック・ユニバースもまだ始まっていなかった。 https://unitedmonkee.com/2012/09/07/the-dark-knight-rises-versus-the-avengers/
2004年、ノーラン版バットマンもマーベル・シネマティック・ユニバースもまだ始まっていなかった。
https://unitedmonkee.com/2012/09/07/the-dark-knight-rises-versus-the-avengers/

『Mr.インクレディブル2』が公開される2019年には、マーベルが『キャプテン・マーベル』と『アンタイトルド・アベンジャーズ(仮題)』を、DCコミックスが『シャザム!』と『ジャスティス・リーグ』続編を発表する。おそらく2016年現在からも状況はさらに変化するだろう。

前作のテイストに新たなアイデアを掛けあわせて、『Mr.インクレディブル2』はヒーロー映画の大戦国時代でいかに戦うのだろうか? はからずも「おじさんになったヒーロー」という設定がリアルに響くが、もしかするとディズニー・ピクサーにしか作れない革命児が誕生するかもしれない。

source: http://www.ew.com/article/2016/08/30/incredibles-2-brad-bird-status-update
http://collider.com/incredibles-2-is-brad-birds-next-movie-talks-directing-star-wars-movie/
http://collider.com/incredibles-2-release-date-story-details-and-more/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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