会員登録

Search

『Mr.ノーバディ』は「ボブ・オデンカークにとって魂の挑戦だった」─ 2年のストイックなトレーニング、メイキング映像が公開

Mr.ノーバディ
© 2021 Universal Pictures

『ハードコア』(2015)のイリヤ・ナイシュラー監督、『ジョン・ウィック』シリーズのデレク・コルスタッド脚本、ハードボイルド・アクションスリラー『Mr.ノーバディ』がついに日本上陸した。トレーニングを2年も費やした、壮絶な“魂の挑戦”。このたびメイキング映像が、THE RIVER独占で公開となった。

主人公のハッチ・マンセルは、仕事では過小評価され、家庭では尊敬できない父親として扱われるなど、人生の苦難をぐっと受け止めながら生きる、地味で平凡な“何者でもないただの男(ノーバディ)”だった。ある夜、郊外にある自宅にふたりの強盗が押し入ったとき、ハッチは暴力を恐れ、父親らしく、そして男らしく、反撃することが出来なかった。事件をきっかけにさらに家族から失望され、同じ職場の義弟にもイチャモンをつけられ、胸の中で煮詰まっていた怒りがふつふつと湧き上がっていく。そしてふとバスで出会ってしまった不良たちの安直な挑発がトリガーとなり、遂にハッチはブチギレてしまう……。

地味で冴えないどこにでもいそうな、“何者でもないただの男”である主人公が、眠っていた荒々しい本能を覚醒させていく本作。このメイキング映像からは、主人公を演じたボブ・オデンカークが、「もともとコメディアンだからアクションの経験がなかった。個人的にトレーニングはチャレンジングなことだった」と自身で振り返るように、息が上がり足がよろける姿も映し出されている。トレーニングに全身全霊で取り組んだことがうかがえる。

プロデューサーのデヴィッド・リーチもまた、「ボブにとって魂の挑戦だった」とその姿勢に感嘆している。ボブは本作の製作がまだ正式確定していない、2017年からこの作品のためにトレーニングをはじめ、2年間かけて数々のストイックなメニューで、自らを鍛え上げたのだという。ついには、「新しい技を習うのは楽しい。完全に身を委ね、怒りで突き進んだ」と劇中の主人公さながら、ボブ自身も戦闘本能が目覚めたように笑う様子まで収められている。

イリヤ・ナイシュラー監督も、ボブのはじめてのトレーニング・セッションに立ち寄った際にはぎこちない身のこなしに、「彼にとって、これは容易なことではない」と息をのんだそうだ。しかし、本作のために過酷な訓練に挑戦するボブをみて、心を強く打たれたのだという。「ボブは疲労しながらも、それでも粘り強く続けていた。彼は立ち上がってはまた立ち上がり、倒れてもまた倒れてを繰り返し、それは信じられないほど生々しく、リアルなものがあった。“この映画が撮れたらいいな”と思いましたよ。ボブのアクションはまさに電撃的でした」。

映画『Mr.ノーバディ』は、2021年6月11日(金)より全国公開中。

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly