Ms.マーベル、実写化が検討中 ─ 史上初のムスリム系女子高生ヒーロー、『キャプテン・マーベル』以降を予定

マーベル・コミックスの人気女性ヒーロー、Ms.マーベルがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で実写化が検討されていることがわかった。マーベル・スタジオ製作社長のケヴィン・ファイギがインタビュー内で明らかにした。
Ms.マーベルは、史上初のムスリム系ヒーローとして2013年の「Captain Marvel #14」にて初登場を果たした、比較的新しいキャラクターだ。主人公はイスラム教徒の普通の女子高生、カマラ・カーン。ヒーローオタクで、趣味はアベンジャーズのファンフィクションを書くこと。ある事件をきっかけに、体を自在に変形できるスーパーパワーを手に入れた彼女の、悩みながらも成長する姿を描く。邦訳版『Ms.マーベル:もうフツ―じゃないの』(ヴィレッジブックス刊)は、2015年ヒューゴー賞グラフィックストーリー部門を受賞。ライターのG・ウィロー・ウィルソンは世界幻想文学大賞受賞作家にして女性のムスリムである。
ファイギ氏によれば、2019年3月米公開予定の『キャプテン・マーベル』以降、Ms.マーベルの実写登場を検討しているという。BBCによるインタビューにて、「ムスリム系スーパーヒーロー、Ms.マーベルの実写化予定はありませんか」と尋ねられたケヴィン・ファイギ氏は、以下のように答えているのだ。
「今現在はブリー・ラーソンと『キャプテン・マーベル』の撮影に取り掛かっています。Ms.マーベルは、キャプテン・マーベルに影響を受けたムスリム系のヒーローですね。『キャプテン・マーベル』をお披露目した後に、(実写化を)検討しているところです。」
Ms.マーベルは、イスラム教徒の女子高生のアメリカでの生活における文化的葛藤も描く、社会性も帯びたタイトルだ。MCUからは、史上初の黒人ヒーロー単独映画『ブラックパンサー』(2018)が、世界中で熱狂と共に迎え入れられた。史上初のムスリム系女性スーパーヒーロー作品となれば、映画であれドラマであれ意義的な作品になるだろう。
コミック邦訳版『Ms.マーベル:もうフツ―じゃないの』は、ヴィレッジブックスより発売中。
Source:CBR