『ムーラン』実写版、7月に米公開 ─ 『ジャングル・クルーズ』2021年夏へ、丸1年の延期決定

ディズニー実写映画版『ムーラン』の新たな米国公開日が2020年7月24日に決定した。米ウォルト・ディズニー・カンパニーが発表した。
『ムーラン』は、1998年製作の同名アニメ映画を空前のスケールで実写映画化するファンタジー・アドベンチャー。もともとは2020年3月27日に米国公開予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて3月中旬に世界的な延期が決定されていた。日本国内では、当初の4月公開から5月公開への延期が決まったのち、さらに2度目の延期を経て「近日公開」と発表されていた。国内での続報が待たれる。
実写版で主人公ムーランを演じるのは、透明感と強さを兼ね備えたリウ・イーフェイ。コン・リーやジェット・リー、ドニー・イェンなど、世界で活躍する中国のスター俳優が結集したところも見どころだ。監督は『クジラの島の少女』(2002)が絶賛されたニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロが務め、圧巻のスペクタクルと繊細な心理描写の両立に挑む。
なお、本作の新たな米国公開日である2020年7月24日は、同じくディズニーの実写映画『ジャングル・クルーズ』が米国公開されるはずだった日付。『ムーラン』の延期を受けて、『ジャングル・クルーズ』は2021年7月30日への米国公開延期が決定している。テーマパークの同名人気アトラクションを映画化する同作では、『ワイルド・スピード』『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソン、『メリー・ポピンズ リターンズ』(2019)のエミリー・ブラントがW主演を担当。予告編などもお披露目となっていたが、約1年のお預けとなった。
現在、北米の映画館は新型コロナウイルスの影響を受けてほとんど閉鎖状態にある。最大手チェーンのAMCは6月中旬にも営業を再開したいとの意向だが、それが無事に実現するかは誰にもわからない。したがって、『ムーラン』を7月下旬に公開するというスケジュールは、まだ不確定要素が比較的大きい計画といえる。新たなスケジュールでの公開が無事に叶うためにも、一刻も早い事態の収束、およびパンデミックの完全終息を祈りたい。
Source: Deadline, The Hollywood Reporter, Collider