『ターミネーター:ニュー・フェイト』シュワちゃん演じるT-800は「今までとは別物」 ─ 監督が意味深発言、新ターミネーターの謎も

『ターミネーター』シリーズの最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、シリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンがプロデューサーとして復帰した、傑作『ターミネーター2』(1991)の“正当なる続編”だ。サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン、T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガーも再び出演している。
しかし予告編を見ると、本作のT-800にはいくつもの謎が残る。『ターミネーター2』と本作が直結しているのなら、溶鉱炉に沈んだT-800が、森の中の小屋らしき場所で暮らしているのはなぜか。2019年7月18日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン」に登場した出演者&ティム・ミラー監督は米IGNのライブ番組に登場。ティム監督は、本作のT-800について端的にこう述べた。
「(今回は)新しいT-800です。同じモデルですが、第1作・第2作に出てきたT-800とは別物なんですよ。」
これに同調するのがリンダ・ハミルトンだ。彼女が「同じモデル、だけどバージョンはたくさんありますから」と口にすると、監督は「そうです。だから同じだけど違うんですよ」と述べた。しかしストーリーの詳細がわからない以上、“同じモデルだけど別物”という言葉の真意はわからない。小屋を訪れるサラを、T-800はどう認識するのか?
なおティム監督は、米Entertainment Weeklyにて「アーノルド(T-800)がどうなっているのか、みなさんは予想できないと思います。だってぜんぜん違いますから」とも述べていた。すなわち、今回のT-800が『ターミネーター2』と別物であるということは、ほんの導入にしかすぎないのだろう。

一方、“レジェンド”の風格を漂わせるT-800とサラ・コナーに対し、圧倒的な強さをもって現れるのが最新型ターミネーターのRev-9だ(演じるのはガブリエル・ルナ)。監督は「『ターミネーター2』の結末でサラがやったことにより、未来はさらに悪くなってしまった。そのことが新たなキャラクターに可能性を与えてくれました」と語るが、Rev-9の背景には語られざる謎が多数秘められているようである。
「(Rev-9は)スカイネットではない、しかしスカイネットのようなところから現れたもの。面白くありつつも、ちょっとリアルなキャラクターにしたかったんです。彼の武器や能力は、僕らの生きている時代にふさわしいと思います。ただし、バカバカしくはありませんが、VFXはものすごいですよ。」
ちなみに監督は、Rev-9について「従来のターミネーターよりもはるかに人間らしいんです」とも述べている。「だって、コンピューターは人間そのものですから。彼らは僕らのことを日々理解していますよね」。
映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は2019年11月8日(金)全国ロードショー。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/terminator/