「ゲーム・オブ・スローンズ」製作陣による『スター・ウォーズ』新作映画間もなく始動 ─ 『最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督がアドバイス済

次なる『スター・ウォーズ』新作映画は、世界的人気を誇るドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)製作陣が手がけることが決定している。この作品に向け、既に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督とルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディが手ほどきを施したようだ。
『フォースの覚醒』(2015)のJ.J.エイブラムス監督によって製作が進められる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の後、米ルーカスフィルムが全く新たな映画シリーズを製作すると発表したのは2018年2月のこと。従来作品の「スカイウォーカー・サーガ」には属さない内容になるというから、新たなキャラクターたちによる、まだ誰も知らない物語が描かれると思われる。
この『スター・ウォーズ』新シリーズで脚本・製作を手がけるのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)にて、脚本・監督・プロデュースなど製作の一切を統括する役割を担うデイヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスのコンビ。米Entertainment Weeklyが伝えたところによれば、2019年に放送予定の「ゲーム・オブ・スローンズ」最終シーズン(第八章、副題未定)を終え次第、『スター・ウォーズ』の執筆に着手するという。D・B・ワイスは、作業開始に先駆けて、ライアン・ジョンソンとキャスリーン・ケネディから指南を得たことを明かしている。
「彼らからは、たくさんのヒントをもらいました。物事を整理する方法や、考えもしなかったこと、知らなかったことを。」
クリエイターとして、『スター・ウォーズ』の物語を執筆するにあたっては、同シリーズならではの流儀にどこまで従うかがひとつのポイントとなりそうだ。それを差し置けば、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスの2人の実力は「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界的な熱狂ぶりを見れば明らか。膨大な数の登場人物の思惑が複雑に交錯し、驚きと裏切りを絶え間なく差し込みながら壮大な物語を紡ぎ出す群像劇を書かせたら、2人の右に出るストーリーテラーはいないだろう。同ドラマは圧倒的なスケールで描かれるアクションや、リアリティを持った政治劇も人気の秘訣。この持ち味が『スター・ウォーズ』の銀河にいかに持ち込まれるのかが注目される。

『スター・ウォーズ』サーガは、2019年12月20日米公開予定の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、物語の根幹を成した「スカイウォーカー・サーガ」をついに完結させる。噂されていた『ハン・ソロ』続編や『ボバ・フェット』『オビ=ワン』といったスピンオフ企画の数々は不透明なままだが、初の実写ドラマシリーズ『ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)』は既に製作が開始。『アイアンマン』(2008)監督ほか、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(2018)などのエグゼクティブプロデューサー、ハッピー・ホーガン役の演技など幅広い才能を見せるジョン・ファヴローのプロデュースのもと、各界から英傑が集まる。『スター・ウォーズ』は間もなく、今一度の転換期を迎えようとしているのかもしれない。
Source:EW