ニコラス・ケイジ、映画の撮影で馬に殺されかけた

2021年7月に米国公開されたスリラー映画『Pig(原題)』で高い評価を得るなど、ここ近年の活躍が目ざましいニコラス・ケイジが、「映画の撮影で“レインマン”という馬に殺されかけた」という仰天エピソードを披露している。
米The Hollywood Reporterが主催し、数人の俳優が集まって対談する恒例企画「Actors Roundtable」に、ケイジをはじめアンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ディンクレイジ、ジョナサン・メジャース、サイモン・レックスが集結。その対談で、動物と共演した体験が話題に上った時、ケイジが『Butcher’s Crossing(原題)』での撮影エピソードを明かした。本作はバッファロー・ハンターたちの物語で、ケイジはモンタナ州のロケにて“レインマン”と名付けられた不機嫌な馬を相手に挑んだ撮影を、こう振り返っている。
「私はブラックフット(モンタナ州の都市)にいて、レインマンは私を振り落とそうとし続け、私の頭を屋根にぶつけようとしました。それで、私が馬から降りて優しくしようとしたら、馬が私にヘッドバットしてきたんです。楽しくなかったですよ。いつも私は動物、馬とも良い体験をしてきましたが、レインマンは私を殺したかったんだと思います。その映画を生きてやり遂げられて良かったです。」
その語ったケイジは、「もう馬には乗らない」とギャビー・ポルスキー監督に直談判したが、結果的に再び馬に乗ることになったとのこと。しかし再度のチャレンジも虚しく、またもや馬に殺されかけたそうで、その撮影裏話を「レインマンのせいで心的外傷後ストレス障害を受けました」と締めくくっていた。いつもなら動物と仲良くなれるというケイジだが、どうやらレインマンとの相性は最悪だったようだ。
ちなみに馬との撮影といえば、2018年10月にリーアム・ニーソンが明かしていた撮影エピソードが思い出される。コーエン兄弟監督による『バスターのバラード』(2018)に出演したリーアムが、過去に撮影を共にした馬と再会。なんと、馬はリーアムを覚えいていたようで大きな反応を示し、「信じられないと思いますが、馬が僕のことを知っていたんですよ。むかし作った別のウエスタン作品で一緒になったのを覚えてくれていたんです」と、心温まるエピソードを語っていた。
もし、ケイジが他の映画でレインマンと再会を果たす時が来たら、再び馬に殺されかけてしまうのか気になるところだ。
Source:The Hollywood Reporter