DC映画『ナイトウィング』企画生存か、監督「まだ希望持っている」 ─ 当時の構想、バットマン登場の可能性を語る

ワーナー・ブラザース/DCコミックスは、映画『ナイトウィング(仮題)』の実現をまだ諦めていない? 2017年ごろから準備されていた本作について、監督に就任していた『レゴ(R)バットマン ザ・ムービー』(2017)のクリス・マッケイが、企画の現状と当時の構想を語った。
ナイトウィング/ディック・グレイソンは少年時代に両親を殺され、大富豪ブルース・ウェイン/バットマンの養子となる。当初はロビンとしてバットマンと活動したが、独立してナイトウィングと名を改め、単独のヒーローとして活躍するのだ。『ナイトウィング』は、初めてディック・グレイソンを実写映画化する企画として予定されていた。
米Bear Caveのインタビューにて、マッケイは『ナイトウィング』について必要以上に多くを明かそうとはしていない。それは「現時点で、あの映画を作らないという話は聞かされていないから」だというのだ。企画は保留となっているが、マッケイは再開される可能性が高いと踏んでいるのである。
「今のところ、彼ら(ワーナー/DC)には別に優先したいものがあります。ワーナーとしては、たくさんの計画を何度も変更する必要があった。いろんな作品をやっているし、僕が『ナイトウィング』に参加した時も、マット・リーヴスの『ザ・バットマン』が動いていたんです。だから、僕は今でもあの映画を作るという希望を持っていますよ。希望的観測かもしれないけれど、“君が作ることはないから”とは誰にも言われていない。むしろ、現時点で優先順位が低いにせよ、ナイトウィングの映画を作りたいとは思われているでしょう。彼らにとっても重要なものだから。」
もともとマッケイの参加以前から、ワーナー/DCは「オザークへようこそ」(2017-)のビル・ドゥビュークを脚本に起用して『ナイトウィング』の企画にあたっていた。『レゴ(R)バットマン ザ・ムービー』の成功後、2017年にマッケイが参加したのち、脚本の目処が立ち、まずはプレゼンテーションとして予告映像を作る予定だったという。脚本の内容、マッケイの構想、DCの意向が盛り込まれる見込みだったが、これはとうとう完成しなかった。マッケイも示唆したように、『ジャスティス・リーグ』(2017)ののち、DC映画は幹部陣の再編、ラインナップの見直しを余儀なくされたのである。
『ナイトウィング』について、マッケイは「復讐映画であり、ナイトウィングとブルードヘイブンの街を登場させ、ヴィランもたくさん出てくる予定でした」と話している。一方、描きたかったのはディック・グレイソンの内面のドラマだったという。「悪い父親とともに育った男は、いかにして戦う青年になり、そこから離れようとして、再びその世界に引き戻されるのか。[中略]なぜ、どのようにナイトウィングになったかというアプローチには、気に入ったところがたくさんありました」。
したがってマッケイが目指したのは、あくまでもナイトウィング/ディック・グレイソンの独立した物語だったのだ。ナイトウィングにはバットマン/ブルース・ウェインの存在も重要だが、実現するにせよ「バットマンが出てくることは保証できない」という。「バットマンにせよ、別のキャラクターにせよ、登場の可能性はあります。けれど、僕たちが描きたいのはナイトウィング。必ずしも別の要素に繋げなくとも、ブルードヘイブンを舞台に、ディック・グレイソンと彼の世界を描く物語にできるところがいいんです」。
▼ナイトウィング の記事
『ゴッサム・ナイツ』シネマティック・トレーラーが公開 ─ バットガール、ナイトウィング、レッドフード、ロビンの活躍描く アルフレッド…! バットマン新作ゲーム『ゴッサム・ナイツ』新トレーラー映像が公開 ─ ナイトウィング、バットガール、レッドフード、ロビンとなって謎を解け こっちにもペンギン出てます 『ジョーカー・ウォー』上下巻に『スパイダーマン/デッドプール』最終回、マーベル・コミック電子配信も【邦訳アメコミ最新情報】 電子配信ありがたい 『ゴッサム・ナイツ』発売決定、予告編 ─ バットガール、ナイトウィング、レッドフード、ロビンを紹介 バットマン亡きゴッサムが舞台 『バットマン vs スーパーマン』ジョーカーに殺害されたロビン、ディック・グレイソンだった ― ザック・スナイダー監督が認める つらい
Source: Bear Cave