『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』秋へ公開延期の動きか、米報道

再びの公開延期が懸念される『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』について、米Deadlineが新たな動きを掴んだ。伝えられるところによると、現時点で2021年4月2日の公開を予定している本作は、同年秋へ延期する見立てということだ。同記事は、複数の情報源より知らせを受けたと伝えている。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はコロナ禍以前、2020年2月の全世界公開を予定していたが、まず同年4月へ、さらに11月へと延期。その後、世界的な感染拡大の歯止めがかからなかったことから2021年4月へと延期されていた。この度の延期が実行されれば、予定から実に1年半ほどの遅延公開ということになる。
延期の可能性は2020年12月にも米Varietyが論じていたが、この度Deadlineは「007のプロモーショナル・パートナーには、既に秋へ移動するということが伝えられている」と加えている。
2021年春の作品としては、3月19日に米公開を予定していたソニー・ピクチャーズ『モービウス』が、同年10月へ延期。春から秋へ動いた作品としては先例となっている。
『007』は世界的シリーズであり、とりわけ本作は主演ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品。その勇姿を見届けるには大スクリーンが相応しいだろう。しかし米国では、劇場が完全稼働に戻るまであとどれだけかかるか分からない。ややもすると2021年秋ですら懸念は残るが……。
Source:Deadline