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ノーラン監督、ロバート・ダウニー・Jr.との初タッグに感銘 ─ 『オッペンハイマー』主人公と対立する政治家役

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クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』には、現在の映画界を彩るスター俳優たちが多数集結している。マーベル映画のアイアンマン/トニー・スターク役で知られるロバート・ダウニー・Jr.は、本作でノーランと初タッグ。しかも『ドクター・ドリトル』(2020)以来3年ぶりの俳優業となる。

演じるのは、アメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストロース役。主人公のロバート・オッペンハイマーとはのちに激しく対立する役どころだ。英Total Filmにて、ノーランはロバートの仕事ぶりに感銘を受けたことを語っている。

「誰もが知るように、ロバート・ダウニー・Jr.は偉大なる映画スターのひとり。史上最高の俳優のひとりでもありますが、そのことを忘れてしまいがちです。しかし本作のように、彼が演技に入り込み、自分自身を役柄の中へ完全に消してしまうのを見ていると、いかに彼が素晴らしい俳優であるかを思い出さずにはいられません。」

本作はロバートのほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ラミ・マレック、ジョシュ・ハートネット、デイン・デハーン、ケネス・ブラナー、ゲイリー・オールドマンら豪華アンサンブルが見どころ。そんな中、主演をノーラン作品の常連者であるキリアン・マーフィーが務めるのもポイントとなっている。

約20年前に出会って以来、ノーランはキリアンを、ロバートと同じく「史上最高の俳優のひとり」だと考えてきたとのこと。本作で主役を任せられることを心から喜んでいることを明かした。

「このプロジェクトをずっと待っていたし、彼もそうだったと思います。主演俳優としての彼と仕事ができ、今までで最も大きい責任を──映画的な責任を──託すことができる。そして、彼がその重荷をどのように背負うのかを観ることができる。キリアンを呼んで、“いよいよだ”と言えたことに感激しました。」

本作は、第二次世界大戦下で原子爆弾の開発・製造計画「マンハッタン計画」を主導し、“原爆の父”と呼ばれた米国の物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描く物語。ノンフィクション作品『オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇(上・下巻)』(PHP研究所)を原作に、ノーラン自らが脚本を執筆。原爆の開発から、のちに本人が核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行なうまでの変化が綴られるという。

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映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』は、2023年7月21日に米国公開予定。

Source: Total Film

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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