『ノマドランド』日本最速上映決定、東京国際映画祭で ─ ベネチア&トロントで最高賞受賞

マーベル映画『エターナルズ(原題:Eternals)』(2021)の新鋭クロエ・ジャオ監督、『スリー・ビルボード』(2018)フランシス・マクドーマンド主演による映画『ノマドランド』が、2021年1月の劇場公開に先がけ、第33回東京国際映画祭の特別招待作品部門にて日本最速上映されることが決定した。
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』(春秋社)を基にしたロードムービーである本作は、第77回ベネチア国際映画祭では金獅子賞に輝き、第45回トロント国際映画祭にて最高賞【観客賞】を受賞。海外のジャーナリストや批評家からは絶賛が相次ぎ、米Rotten Tomatoesでも99%フレッシュを記録して、早くも2020年の映画賞レースを独走する構えだ。
第33回東京国際映画祭は2020年10⽉31⽇(⼟)〜11⽉9⽇(⽉)、六本⽊ヒルズやEX シアター六本⽊ほかにて開催。サーチライト・ピクチャーズ作品は『スリー・ビルボード』(2017)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)も東京国際映画祭にて日本最速上映が実施されており、チケットが瞬く間に完売となっていた。『ノマドランド』も売り切れ確実、ぜひ続報に注目すべし(東京国際映画祭 公式サイトはこちら)。
リーマンショック後、60代の女性ファーンは、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の住処を失った。ファーンはキャンピングカーに思い出を詰め込み、車上生活者、すなわち“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを決意。日々を懸命に乗り越えながら、出会ったノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の旅は続く。
監督は『ザ・ライダー』(2017)が世界的に評価された新鋭クロエ・ジャオ。主演は『スリー・ビルボード』で2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンド。実在のノマドたちの中に身を投じ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を超える取り組みに挑んだほか、製作も兼任した。配給は『スリー・ビルボード』『ジョジョ・ラビット』(2019)などのサーチライト・ピクチャーズ。撮影監督は『ザ・ライダー』でジャオ監督とタッグを組み、『ゴッズ・オウン・カントリー』(2017)でも評価されたジョシュア・ジェイムズ・リチャーズが務めた。
映画『ノマドランド』は2021年1月、全国ロードショー。
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