『ONE PIECE』尾田栄一郎、ナミやロビンなど「強い女性」キャラの重要性を語る

Netflixで実写ドラマ化された「ONE PIECE」の原作漫画には、多種多様なキャラクターが登場する。その中でも、賢くて強い女性キャラクターは見どころのひとつだ。
「『ONE PIECE』の世界には、ロビンのような知性を持つ女性や、ナミのような優れた能力を持つ女性など、強い女性がたくさん登場します。敵の海賊の中にも、魅力的で強い女性たちがいます」と語ったのは、『ONE PIECE』の原作者であり、実写版の製作総指揮を務める尾田栄一郎だ。強いヒロインを描くことを重視した理由について、米New York Timesのインタビューで次のように語っている。
「僕が子供の頃に読んだ漫画では、ヒロインはただ助けてもらうためだけに存在しているような部分があった。それが僕にはどうもしっくり来なかったので、女性がさらわれて助けてもらうというストーリーは作りたくなかったんです。僕が描くのは、自分のために戦う術を知っていて、助けられる必要のない女性たち。もし彼女たちが不利な状況に陥ったとしても、船員たちが助けてくれるだろうし、その逆もまた然りです。」

ナミは航海に関する豊富な知識をもち、体で天候を感じ取る天賦の才をもつ航海士。知恵や機知によって“麦わらの一味”をまとめる貴重な戦力だ。ロビンは優秀な考古学者で、体の各部をどこにでも花のごとく咲かせることができる“ハナハナの実”の能力者。戦闘能力が高いだけでなく、冷静沈着な頭脳派で戦略的思考にも長けている。
ナミ&ロビンを筆頭に、『ONE PIECE』に登場する女性はパワフルなキャラクターばかりだ。“女性は男性に助けられるもの”というジェンダーの固定観念を描きたくなかった、という尾田の思いが、作品にしっかりと反映されている。実写版「ONE PIECE」でも、エミリー・ラッド演じるナミの活躍が見られることに期待したい。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」は2023年8月31日(木)世界独占配信。
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Source:New York Times