クリス・パイン主演映画『アウトロー・キング』映画祭上映経て20分の短縮へ ― 「より見やすく、より人物に迫るものになった」

『最後の追跡』(2016)のデヴィッド・マッケンジー監督とクリス・パインが再びタッグを組んだ、Netflix映画『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』が、2018年トロント国際映画祭での上映を経て20分カットされたことがわかった。米Deadlineが伝えている。
1304~1307年を舞台にスコットランド王ロバート1世を描く『アウトロー・キング』は、2017年8月下旬から11月にかけて撮影が行われ、2018年1月から編集作業などポスト・プロダクションが実施されていた。マッケンジー監督をはじめとした製作陣は、映画祭での上映を目標に急ピッチで作業を進め、トロント国際映画祭の上映2日前にあたる2018年9月4日(現地時間)に137分の作品を完成させている。
ところが作品に対する批評家のコメントは芳しくなく、しかもマッケンジー監督は批評を読むまでもなく、劇場の中で観客たちの印象を感じ取ることができたという。「観客がどう思っているかはわかりましたよ。みなさんの感じ方には敏感なので」と監督は述べ、再編集については「すべて自分の決断」だと明言。映画祭に間に合わせるために十分な時間が取れなかったとして、トロント国際映画祭が終了した3日後には編集室に戻っていたという。
報道によると、再編集された『アウトロー・キング』は約117分になったとのこと。監督によれば「物語を前進させるものになっていない場面をいくつか、まるごと削除した」そうで、具体的には第一幕や第三幕の序盤に変更点があるということだ。今回の変更について、監督は「より見やすく、また登場人物に迫るものになった」と語っており、すでにトロント国際映画祭で作品を観た観客や批評家にもメッセージを送っている。
「もう一度観ていただく価値はありますよ。作品に気持ちが入り込まなかった批評家の方々には、もう一度観ることをお薦めします。2時間以内の作品ですから(以前とは)感覚の異なる、しかし十分に壮大な映画になっています。」
映画『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』は2018年11月9日(金)にNetflixにて全世界独占配信。
『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』配信ページ:https://www.netflix.com/title/80190859
Source: Deadline
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore