『パディントン3』正式始動、7月撮影開始 ─ パディントンの故郷・南米ペルーが舞台に

人気児童文学「くまのパディントン」を実写映画化した人気シリーズ『パディントン』の第3作『パディントン・イン・ペルー(原題:Paddington in Peru)』が、2023年7月24日に撮影開始されることがわかった。米Deadlineが報じている。
『パディントン』シリーズは、ペルーから大都会ロンドンへやって来たパディントンが不慣れな都会生活に悪戦苦闘しながらも、心優しいブラウン一家らと共に繰り広げる大冒険を描く。サリー・ホーキンスやニコール・キッドマン、ヒュー・グラントら豪華キャストを迎え、『パディントン』(2014)と続編『パディントン2』(2017)が製作された。
6年越しの新作となる本作は、そのタイトルが示すようにパディントンの生まれ故郷である南米ペルーが舞台。赤い帽子と青いジャケットがトレードマークのパディントンが、ダークなペルーの深淵部で困難に巻き込まれるという。パディントン役の声優にはベン・ウィショーが続投するとみられているが、現時点で正式な発表はない。ロンドンで暮らすブラウン一家ほか、おなじみのキャラクターが登場するのかどうかも気になるところだ。
シリーズの新作について、ウィショーは2023年2月に「続編について目立った進捗状況はない」と報告していたが、水面下では着実に企画が前進していたようだ。
前2作の監督・脚本を務めたポール・キング監督は、本作には原案・製作総指揮として復帰。新たな監督にはMV・CM出身のドゥーガル・ウィルソンが起用された。共同原案は前2作を執筆したサイモン・ファーナビーと『マダガスカル』(2005)のマーク・バートン。脚本はバートンと「ウェイステッド」(2016)のジョン・フォスター&ジェームズ・ラモントが執筆した。
映画シリーズの創作主であるキングは、「10年にわたり『パディントン』の映画に携わった今、この小さなクマを心から大切に思っています。彼が3度目となる大スクリーンの冒険に乗り出すにあたり、(監督の)ドゥーガルが彼の足取りを支えてくれることを嬉しく思います。ドゥーガルの作品は面白くて美しく、心温まり想像力豊かで、まったく独創的で驚きに満ちています。かつてルーシーおばさんから“このクマの面倒を見てね”と頼まれましたが、ドゥーガルは見事にやり遂げてくれるでしょう」とコメント。新監督のドゥーガルに絶大なる信頼を寄せているようだ。
また、監督のウィルソンは「前2作の大ファンとして、パディントンの物語を続けられることに(ちょっと怯えているとは言わずとも)とても興奮しています。大きな責任を感じていますが、この非常に特別なクマに対するみなさんの愛を称える、この第3作を製作することに全力を尽くします」と声明を発表した。
プロデューサーを務めるのは、シリーズ前2作に参加したロージー・アリソン&デヴィッド・ハイマン、ロブ・シルヴァ。製作総指揮にはキングのほか、ティム・ウェルスプリング、ジェフリー・クリフォードらが名を連ねており、シリーズの常連組が顔を揃えた陣営となっている。
映画『パディントン・イン・ペルー(原題)』は2023年7月24日に撮影開始。新旧キャスト情報の発表を待ちたい。
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Source: Deadline