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『パーム・スプリングス』続編の可能性はいかに ─「ワンダヴィジョンのようなシチュエーション」主演俳優が言及

パーム・スプリングス
© 2020 PS FILM PRODUCTION,LLC ALL RIGHTS RESERVED.

サンダンス映画祭史上最高の落札額を記録したことでも注目を集める、タイムループ・ラブコメ『パーム・スプリングス』が2021年4月9日(金)よりついに日本公開を迎えた。眠りから覚めると毎回同じ結婚式の朝に戻るという、タイムループに閉じ込められてしまった男女を描く本作は、ラブコメをベースにSFファンタジーを融合させて、世界中の批評家から高い支持を得た。そんな本作には、続編を望む声もあるようだ

この記事には、『パーム・スプリングス』のネタバレが含まれています。

パーム・スプリングス
© 2020 PS FILM PRODUCTION,LLC ALL RIGHTS RESERVED.

主人公のひとりであるナイルズにふんしたアンディ・サムバーグが、英RadioTimesにて続編の可能性について問われたところ、「解釈によっては映画の終わり方も微妙にオープンエンドだったので、色々な可能性があると思います」と回答。「だから幸せな結末を迎えたかもしれませんし、『ワンダヴィジョン』のようなシチュエーションかもしれません。彼らがどこにいるのかは正確にはわからないので」と説明している。

本作は、何度も訪れていた空き家で主人公ふたりが優雅に過ごしている中、留守にしているはずの持ち主が突然帰ってくるという展開で幕を閉じる。つまり、タイムループからふたりはついに抜け出したとも考えられるが、サムバーグが説明するように、あらたなタイムループが別の世界・場所で始まったとも解釈次第では捉えられるわけだ。また彼が言及するマーベルのドラマ「ワンダヴィジョン」では、ある登場人物が創造した世界の中で思い通りに暮らそうとするという一風変わった物語が描かれた。

もうひとりの主役であるサラにふんしたクリスティン・ミリオティは、サムバーグと続編について撮影時に話し合っていたと同取材にて明かした。その中身については、以下のように説明している。

「もちろん同じグループでなければなりません。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』※みたいな、3つの異なる時期を通してふたりの人生を描こうみたいなことを冗談で話していたのをよく覚えています。だから、10年後にもう1回やって、彼らがどうなっているか見てみるのが良いかもしれませんね。」

※『ビフォア』シリーズは、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995)『ビフォア・サンセット』(2004)『ビフォア・ミッドナイト』(2013)の3作が存在する。

ミリオティは続けて、「個人的な意見ですが、結末はかなり曖昧なものだったと思っています」と語っている。サムバーグと同じく解釈は人それぞれということだろう。サムバーグをはじめ監督や脚本家とも異なる結末の考えを持っているとしながら、「続編を作るためには、全員が同じ方向を向く必要があるでしょう」と持論を述べている。

映画『パーム・スプリングス』は、2021年4月9日(金)より公開中。

予告編はこちらから

Source: RadioTimes

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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