『LORO 欲望のイタリア』パオロ・ソレンティーノ監督、新作映画はNetflixで ─ 故郷イタリア・ナポリで撮影、個人的な作品に

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(2013)『LORO 欲望のイタリア』(2018)の巨匠パオロ・ソレンティーノが、Netflixオリジナル映画『The Hand of God(原題)』で監督・脚本を務めることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
『The Hand of God』は、ソレンティーノ監督の故郷イタリア・ナポリで撮影される作品。物語こそ不明だが、“神の手”を意味するタイトルは、伝説のサッカー選手マラドーナに由来して名付けられたのではないかとも考えられている。
あくまでも予想であり、実際のところは不明だが、ソレンティーノ監督とマラドーナには関係性があった。ソレンティーノ監督は、著名人が集まる高級ホテルを舞台にした『グランドフィナーレ』(2015)にて、マラドーナを想起させる巨漢の人物を登場させていたことがある。二人の関係性を結び付けるのはこれだけではない。ソレンティーノ監督は以前、「マラドーナに人生を救われた」ことがあると語っていたのだ。
「私が16歳の時、いつも一緒に行っていた、山の中にある家の暖房装置の事故で両親を亡くしてしまったんです。ただ、その週末はマラドーナが所属するSSCナポリとエンポリFCの試合を観戦したかったので、私は行きませんでした。それで、命を救われたんです。」
なお、ソレンティーノ監督は、長編デビュー作『もうひとりの男』(2001)以来のナポリでの撮影への喜びと共に、本作の中身について言及している。「『The Hand of God』は、私のキャリアの中で初めての、楽しく辛い成長物語のような、個人的でパーソナルな映画となるでしょう」。
Source: Variety