サーチライト・ピクチャーズ、争奪戦の末オリヴィア・ワイルド監督第2作の配給権を獲得

『リチャード・ジュエル』(2019)など女優としても活躍するオリヴィア・ワイルド監督の新作映画『パーフェクト(原題:Perfect)』の世界配給権を米サーチライト・ピクチャーズが獲得したことがわかった。米Deadlineが報じている。
本作は初の長編監督作『ブックスマート(原題:Booksmart)』に続くオリヴィアの監督第2作で、アメリカの英雄として称えられた女子体操選手ケリー・ストラグを題材にした伝記映画。ケリーは1996年のアトランタ五輪で足首を負傷しながらも、勇敢なパフォーマンスを披露して、アメリカ女子体操チームに初の金メダルをもたらしたことで知られている。
前作『ブックスマート』が米Rotten Tomatoesにて批評家スコア97%の高評価を獲得、インディペンデントスピリット賞で新人作品賞に輝いたことなどから、ワイルドの監督第2作には大きな注目が集まっていた。そんな本作については、世界配給権をめぐって各社の争奪戦が勃発。2020年2月〜3月に開催されたベルリン国際映画祭と併営のヨーロピアン・フィルム・マーケットにて名乗りを挙げたのは、『ミッドサマー』などの配給会社A24、ワーナー・ブラザーズ、パラマウント・ピクチャーズなど。争いの末、サーチライト・ピクチャーズが1,500万ドル(約16.6億円)で配給権を獲得したというわけだ。サーチライト・ピクチャーズは『スリー・ビルボード』(2017)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)『ジョジョ・ラビット』(2019)など、アカデミー賞をはじめ世界中の映画賞に輝いた作品を次々と世に放っている。
脚本は『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(2017)のロンニ・サンダールが、ケリー・ストラグ&ジョン・P・ロペスの共著『On My Feet, A Diary of Dreams(原題)』を基に執筆。キャスティングは現在進行中とのことで、撮影開始時期については不明だ。
Source: Deadline