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スティーヴン・キング『ペット・セマタリー』30年ぶりの再映画化 ― 子役が決定、死者が甦る霊園の恐怖描く

スティーヴン・キング
Photo by John Robinson https://www.flickr.com/photos/robbophotos/3871433318

ホラー小説の巨匠、スティーヴン・キングが1983年に発表した長編小説『ペット・セマタリー』(文春文庫刊)が2019年春、30年ぶりに再映画化される。キング作品は映画版『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)に大ヒットしたことが記憶に新しいが、その後も映画やドラマなど映像化企画が次々と進行中なのだ。

映画版『ペット・セマタリー(邦題未定、原題:Pet Sematary)』は、キングによる小説に基づき、マサチューセッツ州ボストンからメイン州へと引っ越してきた医師のルイス・クリード、その妻レイチェル、そして娘エリーと息子ゲイジの4人を描く物語。ある時、一家は自宅近くの森の中に謎めいた墓地を発見する。ある悲劇が起こった時、ルイスは奇妙な隣人ジャド・クランダルを頼るが、そこから恐ろしい怪異の連鎖が幕を開き……。

Entertainment Weekly誌によれば、このたび『ペット・セマタリー』に出演することが決まったのは、娘エリー役のジーテ・ローレンスと、その弟であるゲイジ役を二人一役で演じる双子のヒューゴ&ルーカス・ラヴォア。ジーテは2007年生まれの10歳(2018年6月現在)だが、2009年から子役としての活動を始めており、ドラマ『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』や『スニーキー・ピート』など多数の作品に出演。一方、3歳のヒューゴ&ルーカスは本作がデビュー作となる。

原作小説において、3人が演じるエリー&ゲイジは非常に重要な役割を握っている。エリーの愛する飼い猫、チャーチルが交通事故で死んでしまうことが怪異のきっかけとなるのだ。主人公ルイスがチャーチルの死骸を霊園に埋めると、なぜかチャーチルは甦ってくる。しかしその後、ゲイジが同じように交通事故に遭ってしまうのだ。

小説『ペット・セマタリー』は1989年に邦題『ペット・セメタリー』として映画化されており、今回は30年ぶりの再映画化となる。主人公のルイス&レイチェル夫婦を演じるのは、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)ジョン・コナー役のジェイソン・クラークと、『エイリアン:コヴェナント』(2017)ファリス役のエイミー・サイメッツ。隣人ジャド・クランダル役は、『クリフハンガー』(1993)や『インターステラー』(2014)などの名優ジョン・リスゴーが演じる。

なお監督を務めるのは、『Starry Eyes(原題)』(2014)が評価されたホラー映画の新鋭デニス・ウィドマイヤー&ケヴィン・コルシュ。脚本は本作のほか、『ジェイコブス・ラダー』(1990)のリメイク版や2019年公開のハリウッド版『呪怨(邦題未定、原題:The Grudge)』など話題作を相次いで手がけるジェフ・ビューラーが執筆する。

映画『ペット・セマタリー(邦題未定、原題:Pet Sematary)』は2019年4月5日に米国公開予定

Source: EW
Eyecatch Image: Photo by John Robinson

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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