『アクアマン』『シャザム!』のDC映画プロデューサーが新契約を締結 ─ 『ザ・スーサイド・スクワッド』やジェームズ・ガン新作にも参加

『アクアマン』『シャザム!』シリーズなど、DC映画のプロデューサーを務めるピーター・サフランが、米ワーナー・ブラザースと3年間の新契約を結んだことがわかった。米Deadlineが報じている。
『死霊館』シリーズでジェームズ・ワン監督とタッグを組んだサフランは、ワンが監督を務めた、ジェイソン・モモア主演『アクアマン』(2018)でDC映画に参入し、同作を大ヒットに導いた。同じく『死霊館』シリーズから派生した『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)のデヴィッド・F・サンドバーグ監督による『シャザム!』(2019)でも製作を担当。『アクアマン』『シャザム!』シリーズは、ともに2023年に続編を控えている。
サフランはジェームズ・ガン監督とも親交が深く、ガンのDC初監督作品『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)を手がけたのち、ドラマ「ピースメイカー」(2022‐)の製作総指揮を務めた。今後は「ピースメイカー」シーズン2にも続投するほか、先日の報道によると、ガンが企画する謎の新作映画にも参加。さらに2023年には、初のラテン系スーパーヒーロー単独映画『ブルービートル(原題)』の公開も予定されている。
いまやサフランは、『ジョーカー』(2019)のトッド・フィリップス、『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(2022)のマット・リーヴスに並んで、DC映画の中核を担う重要な存在だ。DCフィルムズの社長を務めたウォルター・ハマダがワーナーを去った今、業界では「サフランが後任となることもありうる」とささやかれたが、今回の新契約はその可能性を否定するものだ。今後もサフランは、従来と変わらないスタイルでDC映画に貢献していくことになる。
ワーナーとサフランは『死霊館』ユニバースも引き続き展開しており、現在は『死霊館のシスター』(2019)の続編映画『The Nun 2(原題)』が2023年9月の米国公開を目指して進行中。ちなみにサフラン率いるThe Safran Companyは、イドリス・エルバ主演『Heads of State(原題)』でAmazonともタッグを組む予定。DC映画にとどまらず、ハリウッドでの存在感を今後さらに強めていくことになりそうだ。
CheckどうなるDCリーダー探し
- 1.
【解説】米ワーナーメディア、ディスカバリーと新企業設立へ ─ ワーナー・ブラザース&HBO Maxの今後どうなる、ゲーム部門は分裂 - 2.
DC映画、再び戦略の抜本的見直しを実施 ─ スーパーマンほか再開発、ケヴィン・ファイギ的存在の起用を検討 - 3.
『ファンタビ』に暗雲、継続のカギは『ハリー・ポッターと呪いの子』映像化に? ─ 続編ゴーサインは「数週間」の猶予か - 4.
ハリー・ポッター魔法ワールド「新コンテンツ」立ち上げか、J・K・ローリングと面会実施へ - 5.
ワーナー新幹部、低収益のイーストウッド『クライ・マッチョ』をなぜ公開したのかと問う - 6.
DCのケヴィン・ファイギ的リーダーに『ジョーカー』トッド・フィリップス監督を検討か、米ワーナー - 7.
ハリー・ポッター魔法ワールド、「仕切り直し」の可能性 ─ 『ファンタビ』の興行不振、大きな改革の動き - 8.
【解説】製作費120億円のDC映画『バットガール』お蔵入り、撮影済みにも関わらず - 9.
【解説】DC10年計画、発表 ─ 「これからは品質重視」米ワーナーCEO、『バットガール』異例中止の理由は - 10.
『バットガール』お蔵入り騒動、DC映画の統括役がスタジオ離脱の可能性 ─ 『ジョーカー』『ザ・バットマン』手がけた重鎮 - 11.
『バットガール』監督、お蔵入りは「完成度のせいではない」と強調 ─ 映画は未完成、いまや映像にもアクセスできず - 12.
お蔵入りのDC映画『バットガール』、未完成のまま関係者試写を実施 - 13.
DC映画版ケヴィン・ファイギの座に『IT/イット』『LEGO ムービー』プロデューサーが有力 - 14.
「DC映画版ケヴィン・ファイギ」候補者との交渉が破談 ─ リーダー探しはなおも続く - 15.
DC映画トップのウォルター・ハマダ、ワーナー離脱 - 16.
『アクアマン』『シャザム!』のDC映画プロデューサーが新契約を締結 ─ 『ザ・スーサイド・スクワッド』やジェームズ・ガン新作にも参加 - 17.
【解説】ジェームズ・ガン、DC新リーダーに就任 ─ その経緯とマーベルでの今後について - 18.
ジェームズ・ガンがDCスタジオのトップ就任 ─ DC新体制が初日迎える
▼ DCの記事
Source: Deadline