村上龍原作『ピアッシング』本編冒頭、2分15秒が公開 ─ 全編緊張感が持続するサイコスリラー、全てはここから始まる

作家・村上龍の同名小説を映画化した衝撃のサイコスリラー『ピアッシング』より、映画冒頭、2分15秒間の本編映像が公開された。
すべての始まりとなるのは、現実との境界線が曖昧で、独特の世界観へと誘っていく高層ビル群の映像。その一室で眠っている赤ちゃんに、鋭いアイスピックの先が向けられる。凍りついた表情でアイスピックを握っているのは、赤ちゃんの父親で主人公のリード(クリストファー・アボット)だ。
男は、幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動を抱えていた。その欲望を現実化せずにすむよう、彼はSM嬢をホテルに呼び出して殺害する計画を立てる。ところが、計画は思い通りにはいかなかった。ホテルに現れた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れてしまう。これはリアルな悪夢か、それともシュールな現実か。殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女の、あまりにも長い一夜が始まる。
オープニングからラストまで、『ピアッシング』は全編にわたって緊張感が持続する異形のサイコスリラーだ。このたび公開された2分15秒の映像には、決して本編のストーリーを過度に明かさぬものの、本作のエッセンスが凝縮されている。物語は、すべてここから始まるのだ。もしも心をつかまれてしまったなら、もうこの先を見ないという選択肢はないはず…。
原作者・村上龍に絶賛された本作を手がけたのは、1990年生まれ、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェ。デビュー作で2016年ファンタスティック映画祭で5部門を受賞、次回作は日本のホラー映画『呪怨』のハリウッド・リブート版を手がける。出演は『ファースト・マン』(2018)のクリストファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズのミア・ワシコウスカ。
映画『ピアッシング』は2019年6月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
『ピアッシング』公式サイト:http://piercing-movie.com/