ギレルモ・デル・トロ版『ピノキオ』にユアン・マクレガーが出演決定、ジミニー・クリケット役演じる

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のギレルモ・デル・トロ監督によるアニメ映画『ピノキオ(原題:Pinocchio)』で、ユアン・マクレガーがジミニー・クリケット役を演じていることがわかった。ユアンの出演は、2020年2月、本作で声優を務めるデイビッド・ブラッドリーによって示唆されていたものだ。
このたび、米国のコンベンションイベント「Ace Universe」のインタビューにて、ユアンは「ニューヨークを離れる前に(『ピノキオ』の)作業を始めていて、収録を終えているところもあります」と語った。「僕の最初の仕事はセリフを録ることで、そっちは終わりました。これから歌のレコーディングがあるかもしれないし、ないのかも」。ちなみにユアンは、『ピノキオ』への出演について「自由に喋っていいのかわからない」「(デル・トロとは)個人的に話してるんですけど」と笑っている。
ユアンが演じるジミニー・クリケットは、ディズニーによる『ピノキオ』(1940)ではストーリーテラーの役割を担い、ピノキオを導いたコオロギだった。しかし本作はディズニーのリメイクではなく、カルロ・コッローディによる文学「ピノッキオの冒険」をデル・トロが翻案するもの。1930年代、ファシズムの台頭するイタリアが舞台だというが、デル・トロの解釈やいかに……。
デル・トロ版『ピノキオ』はストップモーション・アニメのミュージカル作品であり、アニメーションの製作はジム・ヘンソン・カンパニーと、Netflixアニメ「ボージャック・ホースマン」のShadowMachineが担当する。音楽は『シェイプ・オブ・ウォーター』に続いてアレクサンドル・デスプラ。すでに映像を観ているデスプラいわく、「とても美しい」作品が作られており、劇中曲は7~8曲執筆されたとのこと。「とても難しい仕事でしたが、歌ってくださる俳優陣がいて助かりました」。ちなみに本作には、ティルダ・ウィンストン、クリストフ・ヴァルツ、ロン・パールマンの出演も示唆されている。
『ピノキオ』でギレルモ・デル・トロは脚本・監督・製作を兼任し、共同脚本は「オーバー・ザ・ガーデンウォール」(2014)のパトリック・マクヘイルが担当。共同監督として、ウェス・アンダーソン監督作品『ファンタスティック Mr.FOX』(2009)のアニメーション・ディレクターであるマーク・グスタフソンも名を連ねている。
Source: ACE Universe, IndieWire