デル・トロ版『ピノキオ』ティルダ・スウィントン、ケイト・ブランシェット、フィン・ヴォルフハルトら声優発表

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のギレルモ・デル・トロ監督による長編ストップモーション・ミュージカル長編アニメ映画『ピノキオ/Pinocchio(原題)』に、ティルダ・スウィントン、ケイト・ブランシェット、クリストフ・ヴァルツ、フィン・ヴォルフハルト、ロン・パールマンらが声の出演を果たすことが正式に発表された。
ピノキオ役は新人のグレゴリー・マンが抜擢。流れ者のコオロギ、ジミニー・クリケット役には、『トレインスポッティング』『スター・ウォーズ』シリーズ、『ドクター・スリープ』(2019)のユアン・マクレガーが起用されている。
ティルダ・スウィントン、クリストフ・ヴァルツ、ロン・パールマンの出演は以前から示唆されていたもので、この度公式発表に至った。新たに明らかになったのは、『ハリー・ポッター』シリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」のデヴィッド・ブラッドリー。ゼペットじいさん役を務める。「ストレンジャー・シングス未知の世界」や『IT/イット』シリーズのフィン・ヴォルフハルトの出演もアナウンスされた。
イタリア人作家カルロ・コッローディが書いた『ピノッキオの冒険』は、 1883年に出版された児童文学の古典であり、普遍的な愛と悲しみを描いた名作として現代でも世界中の人々に愛されている物語。この物語の新たな映画化企画を長年に渡って温めてきたのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回アカデミー賞作品賞、監督賞をはじめ4部門を受賞した、鬼才ギレルモ・デル・トロだ。その悲願とも呼べる壮大なプロジェクトはNetflixとのタッグにより、ストップモーション・ミュージカル長編アニメーションとして実現。
ディズニーによるアニメ映画『ピノキオ』(1940)のリメイクではなく、ムッソリーニ政権下のイタリアが舞台。ファシズムが台頭する中、父親の願いによって魔法のように命を吹き込まれた“木製の人形の少年”ピノキオが父の期待に応えようと奮闘する愛と冒険の旅を描く。
監督はデル・トロと共に『ファンタスティックMr.Fox』(2009)のマーク・グスタフソンが担当し、脚本もデル・トロとパトリック・マクヘイルが担当、さらに音楽は『シェイプ・オブ・ウォーター』『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)などのオスカー受賞の作曲家アレクサンドル・デスプラが手掛ける。
キャラクターのオリジナルデザインはグリス・グリムリー、パペットは『ティム・バートンのコープスブライド』(2005)マッキノン・アンド・サンダース。制作チームには『ダーククリスタル』(1982)などマペットやアニマトロニクスの第一人者であるジム・ヘンソン・カンパニーが参加している。
デル・トロは本作の制作にあたって、「この夢のプロジェクトを何年も追求してきた結果、Netflixで完璧なパートナーを見つけました。私たちは長い時間をかけて素晴らしいキャストとクルーを集め、Netflixからの継続的なサポートに恵まれ、静かに、慎重に、辛うじて一歩を踏み出すことができました。私たちは皆、アニメーションを愛し、情熱を持って練習しており、この古典的な物語を全く新しい方法で再現するには理想的なメディアだと信じています」とコメントしている。
Netflix映画『ピノキオ/Pinocchio(原題)』近日独占配信予定。
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