『パイレーツ・オブ・カリビアン』リブート企画が始動 ― 『デッドプール』脚本家が契約交渉中

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、「カリブの海賊」を原案とする人気海洋冒険映画シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』にリブート企画が存在することがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。
報道によると、ディズニーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のリブートを模索している段階とのこと。スタジオは『デッドプール』シリーズの脚本家であるレット・リース&ポール・ワーニックと面会を済ませており、両者は契約交渉の初期段階にあるという。
企画を模索中、契約交渉の初期段階、という言葉から容易に想像されるように、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のリブート企画はまだ動き始めたばかりとみられる。Deadlineは、シリーズのプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーは続投すると伝えているものの、ジャック・スパロウ役のジョニー・デップをはじめとした関係者が復帰する可能性については「時期尚早」だと記した。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、2003年公開『呪われた海賊たち』を皮切りに、『デッドマンズ・チェスト』(2006)、『ワールド・エンド』(2007)、『生命の泉』(2011)、『最後の海賊』(2017)の計5本が製作された。全世界における累計興行収入は45億ドルにものぼるメガヒット・シリーズだ。ただし『最後の海賊』の米国興収はスタジオ側の期待に届いておらず、シリーズの刷新が検討されること自体は不思議ではない。
ただしディズニーは、その一方でシリーズ第6作の企画を進めているともみられてきた。カリーナ・スミス役のカヤ・スコデラリオが出演契約を残しているほか、2018年8月、一部報道では『最後の海賊』を執筆したジェフ・ナサンソン&テリー・ロッシオが脚本作業を進行中で、ヨアヒム・ローニング監督も復帰する見込みだと伝えられていたのだ。ただしリブート企画が現実化するなら、おそらく続編は製作されないことになるだろう。
このたび契約交渉に参加しているレット・リース&ポール・ワーニックは、先述した『デッドプール』シリーズのほか、今後は『ゾンビランド2(仮題)』やライアン・レイノルズ主演&マイケル・ベイ監督による『6 Undergrounds(原題)』、マット・デイモン主演&ベン・アフレック監督による実話犯罪映画(タイトル未定)を控えている。さらにライアン・レイノルズが製作を務める、推理ボードゲーム「Cluedo(クルード)」の映画化企画にも交渉中だと以前報じられていた。いまや、ハリウッドに欠かせない人気脚本家コンビだといっていいだろう。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』リブート企画の詳細は不明。続報の到着を待ちたい。
Sources: Deadline, Variety, GWW
Eyecatch Image: Prod DB © Walt Disney Pictures 写真:ゼータ イメージ