小学校で殺人鬼プーさん映画を上映してしまう事件が発生、保護者から怒りの声

世界中の子どもたちに愛されている『くまのプーさん』のキャラクターを、ホラーで蘇らせた異色映画『プー あくまのくまさん』。そんな血と内臓が飛び散りまくるスラッシャーホラー映画が、なんと米国の小学校で上映される事態が発生し、保護者が怒りの反応を見せているという。
本作は、A・A・ミルンの児童小説「クマのプーさん」の著作権が2022年に失効したことを受け、そのキャラクターや物語がホラーとして再考された映画。プーさんやピグレットが連続殺人鬼を化し、女子大生グループを次々に血祭りに上げていく惨劇が描かれる。
米CBS News Miamiによると、問題のハプニングが起きたのは、米フロリダ州マイアミ・スプリングスにあるAcademy of Innovative Education。保護者のミシェル・ディアスさんの話では、男性教師が小学4年生の教室で『プー あくまのくまさん』を上映し、児童らは20~30分ほどホラー映画を見せられたという。なお、この映画はPG-12指定である。
ディアスさんは、「“もうやめて、観たくないよぉ”と言っている子どもたちがいたにもかかわらず、彼は上映を止めませんでした」とコメントしている。この映画を選んだのは生徒たちだったそうだが、ディアスさんは「何をしたいかは生徒が決めることではありません。内容を確認するのは教師ですから」と述べ、教師に対する怒りを露わにした。
ディアスさんの子どもをはじめ、一部の生徒らは映画を観賞したことで深刻な影響を受けた模様で、校長との面会を終えたディアスさんは、「学校から完全に見放された気分です」とも語った。
この件を受け学校側は、「The Academy for Innovative Educationは、2023年10月2日(月)にホラー映画の一部が4年生に対して上映され、その年齢層に相応しくない作品だったことを知りました。当校の管理局は、その教師と共にこの問題に速やかに対処し、生徒の安全と精神状態を安定させるために適切な措置を講じました。我々は積極的に生徒たちを監視しており、メンタルヘルスカウンセラーと校長は、すでに懸念を表した生徒たちと面談しています」との声明を発表した。
『プー あくまのくまさん』を観てしまった子どもたちが、プーさん&ピグレット恐怖症になったり、トラウマを負わないことを願うばかりだ。
Source:CBS News Miami