『パワーレンジャー』ユニバース始動、リブート版映画とテレビシリーズで ─ 「ノット・オーケー」監督が手がける

日本発「スーパー戦隊シリーズ」に基づく、新たな『パワーレンジャー』ユニバースが進行中だ。リブート版映画シリーズとテレビシリーズの企画が同時に進行しているという。米The Hollywood Reporter、Varietyなどが報じている。
『パワーレンジャー』リブート版映画とテレビシリーズを手がけるのは、Netflixドラマ「ノット・オーケー」(2020)「このサイテーな世界の終わり」(2017-2019)のジョナサン・エントウィッスル。プラットフォームを超えて物語が繋がるユニバースの指揮者として、それぞれの作品で監督を務める(各プロジェクトにおける役職の詳細は報じられていない)。
2017年の映画版『パワーレンジャー』は、シリーズの権利を有していた米Saban Entertainmentが製作。「スーパー戦隊シリーズ」の方向性とは異なる、ティーンエイジャーの内面に焦点を当てるダークなテイストで話題を呼んだ。その後、2018年に『パワーレンジャー』の権利は米Hasbroが買収。2019年12月、ジョナサンによるリブート企画を米パラマウント・ピクチャーズが手がけると報じられたが、現在はパラマウントではなくHasbroの傘下企業eOneが製作を担当している。
発表にあたり、ジョナサンは「シリーズを愛し、待ち望んでいる新旧のファンに新たな『パワーレンジャー』をお届けできることを素晴らしく思います」とコメント。「このブランドを成功に導いたアクションとストーリーテリングを活かし、アナログの精神を未来に持ち込みたい」と意気込みを語った。また、eOneの映画部門を統括するニック・メイヤー氏、テレビ部門を統括するマイケル・ロンバード氏は「ジョナサンは真に創造的なビジョンの持ち主」と絶賛し、『パワーレンジャー』ユニバースの始動に喜びの声明を発表している。
ちなみに2019年12月にリブート企画が報じられた際、パラマウントは『パワーレンジャー』をシリーズの原点に立ち戻らせる意向と報じられ、1990年代に飛ばされた子どもたちが現在に帰ろうとする『バック・トゥ・ザ・フューチャー』風のストーリーだといわれていた。このコンセプトは健在か、それともユニバース構想にともなって再検討されているのか。
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Sources: The Hollywood Reporter, Variety