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映画版『パワーレンジャー』再びリブートか ─ レッドレンジャー役デイカー・モンゴメリー、新作への出演を否定

人気特撮ヒーローシリーズ「パワーレンジャー」の新作映画が、2017年製作『パワーレンジャー』の続編ではなく、再びのリブート作品となる可能性が高まってきた。2017年版でジェイソン・スコット/レッドレンジャー役を演じたデイカー・モンゴメリーが、このたび新作への出演を否定している。

米国の掲示板サイトRedditでの“一問一答企画”に登場したデイカーは、ファンからの「『パワーレンジャー』の新作はある?」という質問に「企画されている映画はありますが、僕や(2017年版の)キャストは関わっていません。ですから、“ありますが、僕らではない”ということです」と答えた。

https://www.reddit.com/r/StrangerThings/comments/cbq91l/i_am_dacre_montgomery_i_play_billy_hargrove_ama/etjeiff/?context=8&depth=9 スクリーンショット(2019年7月13日12時)

かつて、2017年版『パワーレンジャー』を製作したのは、当時シリーズの権利を有していた米サバン・エンターテインメント(サバン・ブランド)。しかし2018年5月には大手玩具メーカーの米ハズブロが権利を買収、映画や玩具、ゲームなどで「パワーレンジャー」を展開する計画を明らかにしていた。同年8月、ハズブロは2017年版の続編映画を製作する意向を示していたが、約1年を経て方針が変わったということだろうか。ちなみに2019年2月、同社CEOのブライアン・ゴールドナー氏は、パラマウント・ピクチャーズとの間で新作映画に関する話し合いに入ったことを認めていた。

2017年版『パワーレンジャー』 (c)2017 Lions Gate TM

2017年版のプロデューサーであるブライアン・カセンティーニ氏は、THE RIVERの取材にて、続編はグリーン・レンジャーことトミー・オリバーをフィーチャーする構想だと語った。しかし同作は1億ドルの製作費を投じるも世界興収1億4,200万ドルという厳しい結果に終わっており、続編の実現については疑問視されていたのも事実だ。

ちなみに2017年版のメインキャストたちは、同作を経てそれぞれに活躍を展開中。レッドレンジャー役のデイカー・モンゴメリーは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)でビリー役を演じているほか、ピンクレンジャー役のナオミ・スコットは実写版『アラジン』のジャスミン役やリブート版『チャーリーズ・エンジェル(原題:Charlie’s Angels)』など大作に相次いで登場。ブラックレンジャー役のルディ・リンは『アクアマン』(2018)など、ブルーレンジャー役のRJ・サイラーは『シエラ・バージェスはルーザー』(2018)『ホワイト・ボーイ・リック』(2018)などに出演している。イエローレンジャー役のベッキー・Gは歌手として精力的に活動しており、実写版『アラジン』スペイン語版では「A Whole New World」をゼインとデュエットしている。もはや、前作と同規模の作品で彼らを再び集めるのが難しいという側面もあるのかもしれない。

2017年版『パワーレンジャー』ブルーレイ&DVDは発売中。

ピンクレンジャー(現在)

Sources: ComicBook.com, Reddit, Tokunation

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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