『プレデター:ザ・プレイ』なぜ300年前のコマンチ族の世界を舞台にしたのか?監督が想い明かす

『プレデター』シリーズ最新作、『プレデター:ザ・プレイ』は300年前、コマンチ族の世界を舞台とした映画だ。本作ではなぜ現代ではなく、1700年代を通して物語が展開されることになったのだろうか。そこにはメガホンをとったダン・トラクテンバーグ監督の熱い想いがあったようだ。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の1作目への原点回帰作と伝えられている最新作では、ネイティブ・アメリカンが誇る最強の部族の戦士、ナルがプレデターと狩るか狩られるかの壮絶な戦いを繰り広げる。本作を一足先に鑑賞していた記者からは、「コマンチ族の伝統に支えられた、深く個人的な旅が描かれているのが素晴らしかったです」と称賛されており、コマンチ族の世界を物語の中心として描いたことこそが、映画を成功に導いた要素のひとつと言えるだろう。
「過去を舞台としたのは、ネイティブ・アメリカン、さらにいうとコマンチ族という映画の中心としては決して観ることのできない人たちを主人公にした作品を作りたかったからです」と、Film Updatesに取材で明かす監督のダン・トラクテンバーグ。監督いわく、ネイティブ・アメリカンが登場する映画といえば、カウボーイ・ジャンルや西部劇が一般的であり、1800年代を舞台にした作品が多いとのこと。あまり映画で焦点が当てられることのない部族に深く切り込みたいという想いから、トラクテンバーグ監督は「それよりも前の時代までさかのぼりたいと思い、コマンチ族の最盛期を描くことにした」そうだ。
“生きるために狩りをする人類”、“狩りをするために生きるプレデター”。狩るか狩られるかの血みどろな戦いはもちろん、コマンチ族に迫る物語も本作の見どころのひとつだ。
なお、最恐の地球外生命体と死闘を繰り広げる主人公ナルにキャスティングされたのは、ネイティブ・アメリカンの血を引く俳優、アンバー・ミッドサンダー。「レギオン」(2017−2019)や『アイス・ロード』(2021)で注目を集めた彼女が、誇り高い戦士を体当たりで演じており、「スクリーンを支配していました」とその演技が絶賛されている。
映画『プレデター:ザ・プレイ』は、ディズニープラス「スター」にて独占配信中。
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Source:Film Updates