「glee/グリー」衝撃ドキュメンタリーの予告編が米公開 ─ 大ヒットによる名声、舞台裏の悲劇に迫る

青春ミュージカルドラマ「glee/グリー」(2009-2010)の影響と“その後”に迫るドキュメンタリー、「The Price of Glee(原題)」の予告編が米国で公開された。
予告編の冒頭では、2009年の放送開始後「glee/グリー」がいかにポップカルチャーに影響を与え、キャストたちをスターに押し上げたかを振り返る。しかしフィン役コリー・モンティスの死が取り上げられると、雰囲気は暗転。インタータイトル(説明文)にはこう記されている。「2009年5月、10人の若手俳優が『glee/グリー』でTVデビューを果たした。2020年までに、その全員が有名になる。そして、その内の3人は亡くなってしまう」。
「glee/グリー」は、オハイオ州ライマにある架空の学校ウィリアム・マッキンリー高校を舞台に、グリークラブのメンバーが偏見や困難を乗り越え成長していく姿を描いた物語。“歓喜の代償”というタイトルが与えられた本作「The Price of Glee(原題)」では、同シリーズがテレビ界やポップカルチャーに与えた影響の考察や、キャストたちの物議を醸した人生に迫る未公開インタビューなど、あらゆる内容を取り上げているという。
インタビューにはキャストの親族や友人、セット・デコレーター、美容師、スタイリスト、広報など番組を支えたスタッフ、番組を取材した記者らが参加。その中で、主要キャスト3人の死についても触れられるようだ。コリーと親しかった人々は、彼がスターになるまでの道のりや、31歳で過剰摂取による死に至った原因を語る。パック役マーク・サリングの関係者は、彼が児童ポルノ所持で逮捕され、35歳で自殺に追い込まれた当時の衝撃を明かす。そしてサンタナ役ナヤ・リベラの父は、33歳で溺死した娘に賛辞を送り、ナヤの人生やキャリアが軌道に乗るまでを振り返るという。
「The Price of Glee」の放送局ID(Investigation Discovery)の犯罪・捜査コンテンツ/リニア・ストリーミング担当社長のジェイソン・サルラニスは、声明の中で次のように述べている。
「文化現象を巻き起こした大ヒットミュージカルシリーズ『glee/グリー』は、比較的知名度の低かったキャストを世界的なスーパースターに押し上げ、文字通りポップカルチャーを揺るがしました。
しかし、新時代の到来を告げたこの番組は、その内部で極めて壊滅的な打撃を受けてもいました。終わりのないスキャンダル、タブロイド紙のゴシップ、致命的な悲劇が、テレビ界で最も楽しい番組に出演する新星たちを苦しめたのです。そこでIDは『glee/グリー』の幕を引き、3部構成のリミテッド・シリーズ『The Price of Glee』にて、名声の厳しい現実を掘り下げていきます。」
全3部構成の「The Price of Glee(原題)」は2023年1月16日よりIDで米国放送開始。同日Discovery+にて米国配信開始となる。
Source: Collider
※お詫びと訂正
記事初出時より内容を一部修正いたしました。