『ファースト・マン』ライアン・ゴズリング、再び宇宙映画に出演 ─ ひとりぼっちの任務で地球を救え、『オデッセイ』原作者とタッグ

『ファースト・マン』(2018)でアポロ11号船長ニール・アームストロングを演じたライアン・ゴズリングが、新作で再び宇宙に挑む。SF映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー(原題:Project Hail Mary)』の企画が進行していることがわかった。米Deadlineが報じている。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、マット・デイモン主演の火星映画『オデッセイ』(2011)の原作者アンディ・ウィアーの同名新作小説を映画化するもの。一人の宇宙飛行士が、地球を救うための任務を受けて単独で宇宙船に乗り込む物語で、詳細は不明だが、報道によると「鮮やかな仕掛けがいくつもある、『オデッセイ』をスリリングな作品に仕上げたのと同じ創意工夫に満ちた」ストーリーだという。
タイトルの「ヘイル・メアリー」とは、「アヴェ・マリア」を意味するほか、アメリカンフットボールの用語でもあり、劣勢のチームが逆転を目指して挑むロングパスを指す。もしやライアン演じる宇宙飛行士は、窮地に追い込まれた地球の運命を背負って宇宙に飛び出すのだろうか。孤独な任務ということで、『オデッセイ』でデイモンが演じたような充実の一人芝居にも期待したい。
ウィアーによる原作小説は2021年春に米国で刊行予定だが、米MGMは、発売に先がけて映画化契約をまもなく締結する見込み。契約金は数百万ドルに及ぶと伝えられている。プロデューサーはライアンが兼任するほか、『ナイスガイズ!』(2016)でライアンとタッグを組んだケン・カオ。『女王陛下のお気に入り』(2018)『荒野の誓い』(2017)などを手がけてきた注目の製作者だ。
アンディ・ウィアーは、『オデッセイ』以降、ハリウッドでの注目度が急騰しているSF作家。『アルテミス』(ハヤカワ文庫SF刊)は『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)製作総指揮を務めたフィル・ロード&クリス・ミラーが映画化企画を進めており、フィル&クリスはウィアーの原案を基にした別企画にも着手している。
Source: Deadline