「サム・ライミはMCUのゴッドファーザー」『ドクター・ストレンジ/MoM』プロデューサー、サム・ライミを絶賛

トビー・マグワイアが主演した『スパイダーマン』3部作でメガホンを取り、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でマーベル作品にカムバックするサム・ライミ監督。その続編でタッグを組んだプロデューサーが、同作の監督にライミはパーフェクトだと称賛し、第2作のユニークなスタイルを示唆している。
『マルチバース・オブ・マッドネス』の他に、『アベンジャーズ』シリーズをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画やドラマのほとんどに携わっているプロデューサーのリッチー・パーマーが、ディズニーの公式ファンクラブD23の情報誌のインタビューに登場。『ドクター・ストレンジ』(2016)でメガホンを取ったスコット・デリクソンからライミへ監督が交代になった点について問われ、こう回答している。
「サム・ライミにこの映画に取り組んでもらえて、スタッフ全員にとって途方もない夢が叶いました。彼はマーベル・シネマティック・ユニバースのゴッドファーザーの一人です。マルチバースと関係がある『スパイダーマン』映画の後に、ドクター・ストレンジの物語を監督に続けてもらえて、我々にとって本当にエキサイティングでした。
彼ほど優れた本能を持つ人はいません。それがSFであれホラーであれ、コメディでも恋愛であっても、サムは熟練者です。こういった映画で我々は様々なジャンルを取り入れていますが、彼はこの仕事にパーフェクトな人物です。どれほど彼が上手くカメラを操るか、生粋のサスペンスのマスターであるかは言うまでもありません。我々は、そういった“サム・ライミのクオリティ”にのめり込んでいて、まさにサム・ライミの映画に創り上げています。」
パーマーは、ライミが手がける続編は前作とトーンが異なるとほのめかしているが、興味深いことにストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチも、「一度、監督がサムになったら、それは常にサム・ライミの映画です。皆さんの頭は混乱するでしょう」とコメントし、かなり映画に“ライミ節”が効いていることを示唆。それだけでなく、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役で出演するエリザベス・オルセンも、続編を「狂気に満ちた映画」だと称し、「ホラーショーのような雰囲気を目指しているのは間違いないですね」と話していた。
キャストやスタッフの発言をまとめると、続編は第1作とは“違うジャンル”ぐらいの心構えで観賞した方がよいかもしれない。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、2022年5月4日 (祝・水)に日本公開。
Source:THE DIRECT