『フロントランナー』ヒュー・ジャックマン、新作映画は恋愛SFスリラー ─ レベッカ・ファーガソンと再共演、「ウエストワールド」脚本家が手がける

最新作『フロントランナー』が2019年2月1日に公開されたヒュー・ジャックマンの次回作が、人気ドラマ「ウエストワールド」(2016-)の製作チームによる恋愛SFスリラー映画『Reminiscence(原題)』となることがわかった。米Deadlineが報じている。
今回の報道によると、本作にはヒューと『グレイテスト・ショーマン』(2017)で共演したレベッカ・ファーガソンも出演。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)や『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(2019年夏公開)など大作映画への出演が続くレベッカが、前回とは異なるジャンルでヒューとの再タッグを果たす。二人はそろって契約の最終段階にあるという。

脚本・監督を務めるのは、「ウエストワールド」でショーランナー&製作総指揮を務めるリサ・ジョイ。同シリーズでリサとともに両職を担っているジョナサン・ノーランもプロデューサーとして参加する。高い評価を受ける作家コンビが、今度は長編映画で新たなストーリーを紡ぎ出すというわけだ。なお、リサが長編映画を監督するのは今回が初となる。
タイトルの“Reminiscence”とは、日本語で「追憶」「回想」の意。物語の舞台は今から10年後、地球温暖化で街の大部分が海に沈んだフロリダ州マイアミだ。
ヒューが演じる私立探偵ニック・バニスターは、テクノロジーの力によって依頼人の求める記憶を呼び起こす仕事をしている。人々は自分の過去や、当時の感覚・感情にひたるため、ニックに記憶の復元を依頼するのだ。自分の若いころ、愛する人や子どもたち、ペットとの思い出……。ニックは依頼人に質問すると、脳のどこかに収まっている“ある一瞬”へとアクセスし、依頼人をその中へ導いていく。
ある日、ひとりの女性がニックのオフィスにやってきた。その女性はなくした鍵を探すため、記憶の復元を依頼する。たちまちニックと女性は恋に落ち、ふたりの関係は深まっていった。しかし、その女性は突然に姿を消してしまう。喪失感に襲われたニックは、彼女を探すために記憶を紐解くことにする。するとそこからは、ニックの知らなかった彼女の一面が次々に現れてきて……。
脚本・監督のリサによれば、本作は、一人の人間が抱えている多面性を、性別にかかわらず複雑に描く物語だという。記憶をテーマとする恋愛スリラーだが、「かつてないアクションシーンも作りたい」とも述べられており、ヒューのアクション俳優としての素質も発揮されることになりそうだ。ちなみにリサいわく、ヒューの起用は、5年にわたる構想の当初からの悲願だったとのこと。絶好のキャスティングを得て、現代随一のストーリーテラーがついに動き出す。
映画『Reminiscence(原題)』の米国公開日は未定。撮影は2019年10月21日より、マイアミとニューオーリンズにて実施される。
Source: Deadline