ジェレミー・レナー早くもTV出演、瀕死の事故と治療の日々を笑って語る

除雪中の事故で瀕死の重傷を負ったジェレミー・レナーが、早くも仕事復帰を果たした。米人気トーク番組「Jimmy Kimmel Live!」に杖を片手に出演。生死の境を彷徨った深刻な事故について、既に笑いを交えて可笑しく語れるまでになった。
レナーは2023年1月1日、除雪中に巨大除雪車の下敷きになって負傷。合計35箇所を骨折した。4月6日には自身が事故を語る初のインタビュー番組が米放送。同番組では、死を覚悟して遺書を書いていたこと、家族に手話で「申し訳ない」と伝えたことなど、時に涙を浮かべながら語った。
そこからトーンは一転、軽快なトークがウリの「Jimmy Kimmel Live!」に出演したレナーは、杖をつきながら笑顔を浮かべて1人でスタジオに登場。ホストのジミー・キンメルらとハグを交わすや、ダンスのムーブを見せたり、ソファに腰掛けると両脚でキックまでしてみせた。
驚くべきことにレナーは、この番組で事故の経験を既に笑い話に昇華させ、番組ホストやスタジオ観覧客を何度も爆笑させている。事故で「肺が潰れたそうですが」と言及されると、「問題ないよ、もう一つあるし」とケロっとした様子で笑いを誘う。
語られたところによると、事故直後は家族ら周囲の人々に「死んだと思われた」そうだ。しかし、周囲が悲嘆に暮れているのとは裏腹に、レナー自身は「退院したいと必死だった」との内心を明かして、またも笑いをさらう。
入院期間は2日間の体感だったが、実際には1週間ほどだったという。ICU(集中治療室)は二つの病院で世話になり、一つ目のICUは「追い出された」のだとか。いわく、一つ目のICUは「まだ建設中」のような状態で、あまり良い環境ではなかったそうだ。蛍光灯もチラついており、周りは自分が死ぬと思ってすすり泣いている。「まるで呪いの屋敷みたいだった」と振り返るレナーは、「ICU」という名称も「I See you(お前を見ているぞ)」という悪魔の囁きに感じられ、「気味が悪くて、早くここから出たかった」と、さもジョークを語るように明かした。
また、息子が死んでしまうと悲しんでいたレナーの母親は、最期にと思ってベッドの枕元で読み聞かせをしてくれたそう。「フェアリー・テイル(おとぎ話)」というタイトルの本だったのだが、なぜかそれはホラー小説の巨匠スティーブン・キングの作品。「おそらく人生最期に聞くストーリーがコレかよ」と振り返る。
またレナーは、『アベンジャーズ』の仲間でアントマン役のポール・ラッドから療養中にビデオメッセージをもらっていたようだ。これはラッド流のジョークとなっており、誰でも代金を支払えば有名セレブから撮り下ろしのメッセージ動画がもらえるサービス「Cameo」風に撮影されているというもの。番組内では実際の動画も再生。ラッドはスマホカメラに向かって、どこかよそよそしい様子で「やあジェレミー」「事故にあったと聞いたよ」「いつか会えると良いね」「次は、雪を溶かしてみてね」と話す様子が紹介された。
番組の後半では、4月12日よりディズニープラスで配信となるレナーの新番組「レナベーション」についてトーク。“番宣”もこなし、レナーはしっかりショービジネスに復帰した。
最後にレナーは、「恐ろしい事故だったが、良かったことがあるとすれば?」と尋ねられると、「手術を終えて目が覚めて、一番最初に思ったことは、“うわぁ、今年はずっと予定がフリーだ!”でした」と告白。スタジオを大笑いに包むと、レナーは「やったぞ!」と両手を突き上げ、「ボートでも手に入れて、メキシコで暮らすんだ!好きな予定を入れよう!」と楽しそうに話した。
さらに、「体重が20ポンド(約9キロ)落とせたし、タバコも止められた!」とも続けた。「楽勝で辞められたよ!最高の禁煙方法だ!楽勝だぜ!」
思い出すのも恐ろしい大事故だろうが、レナーは早くもその経験をエンタメに昇華させてみせた。番組ホストのジミー・キンメルも「あの事故からまだ3〜4ヶ月なのに、ここに来られているだなんて、全く信じられません」と感心しきりだ。最後は「レナベーション」の配信日を告知すると、レナーは拍手で番組を締めくくった。
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