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『バイオハザード』リブート版映画、ミラ・ジョヴォヴィッチ版との違いとは? ─「アクションではなく恐怖や雰囲気を表現したい」

バイオハザード
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カプコンによるサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』を再び実写映画化する、リブート版『Resident Evil: Welcome to Raccoon City(原題)』。ゲームシリーズに忠実な世界観での再映画化となる本作は、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演版とはいかにして異なるのだろうか?

舞台となるのは、アンブレラ社の拠点として飛躍的に発展を遂げた町、ラクーンシティ。米国有数の企業城下町となったラクーンシティが、T-ウィルスによって爆心地と化して、中西部の瀕死の町に至るまでの物語が描かれる。米IGNのインタビューにて、監督を務めるヨハネス・ロバーツは、「今回の映画版は、これまでのシリーズとは全く関係ありません」と説明。ホラーというゲーム版の原点に立ち返り、「これまでのようなSFアクションではなく、ホラー映画に近い作品を目指しました」「そこでの恐怖や雰囲気を表現したいと思ったんです」とのことだ。

「『バイオハザード2』のリメイク版に特に影響を受けていて、あの独特な雰囲気をそのまま捉えたいと考えたんです。あの作品は非常に映画的なものでした。これまでの映画はとにかく明るかったですが、今回の映画版は暗くて不気味で、それに撮影はすべて夜間帯に行われたんです。常に雨が降っていて、町は霧に包まれています。」

『バイオハザード』の本来の雰囲気を映画版に継承するため、ロバーツ監督は、『エクソシスト』(1973)『エクソシスト3』(1990)、 ニコラス・ローグによる『赤い影』(1973)、スタンリー・キューブリックによる『シャイニング』(1980)といったホラー映画の名作を参考にしていたという。ロバーツ監督は続けて、ラクーンシティにはハイテクなものは一切なく、老朽化を重ねたような状態だといい、「『ディア・ハンター』(1978)に出てきたような人々から忘れ去られた町みたいにしたかったんです。また本作の全体的な構成は、『ジョン・カーペンターの要塞警察』(1976)から強く影響を受けています」と説明している。

またジャンルだけでなく、ゲームに登場する場所も忠実に再現されているようだ。「カプコンと協力しながら作業し、スペンサー邸や、ラクーン警察署などの設計図を彼らからいただき、可能な限り完璧に再現するよう努めました。邸宅の壁には、ゲーム版と同じ絵画が飾られています」。

映画『Resident Evil: Welcome to Raccoon City(原題)』は、2021年11月24日に米国公開。

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Source: IGN

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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