リドリー・スコット、ウイルス感染拡大描くパンデミックスリラー小説の映像化手掛ける

『エイリアン』(1979)『オデッセイ』(2016)などで知られる巨匠リドリー・スコットが、パンデミックを題材とするフィクション小説の映像化を手がけることがわかった。米Deadlineが報じている。
原作となるのは、ピューリッツァー賞受賞作家ローレンス・ライトによる小説「The End of October」。2020年4月28日に刊行された同書では、アメリカ人微生物学者ヘンリー・パーソンズが、中国もしくはロシアの研究所より漏洩したとされる架空のウイルス「コンゴリ・インフルエンザ」の感染爆発を引き起こしたインドネシアへ調査に乗り出していく姿が描かれる。「コンゴリ・インフルエンザ」は、現実の世界でパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルスよりも致死性が高く、山火事のように拡散し、瞬く間に世界中の何百万人もの人々を死に至らしめる力を持つという。世界への影響も甚大で、経済のシャットダウンや学校、空港などの封鎖、大規模な失業などを引き起こすほどの影響力を持つとされている。物語の中では、テイラー・スウィフトやブラッド・ピットもこのウイルスで亡くなるようだ。
製作は、リドリーの製作会社Scott Freeが務める。映画作品となるか、あるいはドラマ作品となるかは、現時点で明らかになっていない。監督には、リドリーが就任する方向で企画が進行しているという。報道によると、Netflixが本作の配給権獲得に乗り出している動きもあるとのことだ。
ちなみに、これまでにリドリーは、エボラ出血熱ウイルスの感染を描く「ホット・ゾーン」(2019)や、感染するとゾンビへと化してしまう謎のウイルスに立ち向かう「パッセージ」(2019)など、ウイルスによるパンデミックを描いた作品の製作を務めている。
Source: Deadline