『スター・ウォーズ』ボバ・フェット役俳優が死去、ジョージ・ルーカスら追悼「真の英国紳士だった」

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)でボバ・フェット役を演じたジェレミー・ブロックが2020年12月17日(現地時間)、亡くなった。75歳だった。米The Hollywood Reporterによると、ブロックはパーキンソン病を患っていたという。
最期の一週間は、ロンドンのトゥーティングで50年以上暮らした自宅近くに位置する病院にて、妻と2人の息子と共に過ごした。
『スター・ウォーズ』生みの親ジョージ・ルーカスはこの訃報に、「ジェレミーはボバ・フェット役の演技に、ミステリーと驚異の完全なるコンビネーションをもたらしてくださいました。まさに、あのキャラクターで伝えたかったことです。さらにジェレミーは真の紳士であり、『スター・ウォーズ』や、そのファンに非常に献身的でした。このサーガとレガシーに彼が携わられたこと、非常に感謝しています」と偲んだ。
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)でボバ・フェットの少年時代を演じたダニエル・ローガンは、「ジェレミーは、紳士とは何たるか、イベントではファンとどう接すればよいかを教えて下さいました。真の英国紳士でした」と追悼した。
Jeremy Bulloch was the quintessential English gentleman. A fine actor, delightful company & so kind to everyone lucky enough to meet or work with him. I will deeply miss him & am so grateful to have known him. 💔 #RIP_DearJeremy pic.twitter.com/SMvjtQsSwZ
— Mark Hamill (@HamillHimself) December 17, 2020
ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルもSNSで「まさしく英国紳士でした」と偲ぶ。「良き役者であり、楽しい仲間であり、誰にでも優しい。彼と会えたり、一緒に仕事ができるのは幸運なことです。とても寂しい。お知り合いになれて、すごく感謝しています」。
ブロックが演じたボバ・フェットは劇中の出番こそ多くないものの、ミステリアスな魅力でファンの人気を集めた。ルーカスは後に「人気が出ると知っていたらもっと活躍させて、彼が迎える最期もかっこよくしたかった」と悔やんでいる。
ボバ・フェット役のほか、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』クラウド・シティではレイアを押さえつける帝国士官役として、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)では共和国軍側でタナヴィーIIIの船長であるコルトン役としてカメオ出演している。
なおボバ・フェットは、ドラマ「マンダロリアン」シーズン2でも再登場。『クローンの攻撃』でジャンゴ・フェット役を務めたテムエラ・モリソンが演じている。このシーズン2は18日で最終話を迎える。