『アベンジャーズ/エンドゲーム』最終決戦の日迎える ─アイアンマン/トニー・スタークが戦死

2023年10月17日(マーベル・シネマティック・ユニバース時間)、アイアンマンの活躍やスターク・インダストリーズ会長として知られるトニー・スタークが死去した。アベンジャーズとサノス軍との戦いで命を落とした。53歳だった。

ファンの間で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で描かれたヒーローたちとサノスの最終決戦が起こったのは2023年10月17日と考えられている。この日、トニー・スタークが逝去したということになる。
トニー・スタークは1970年5月29日、兵器発明者である父ハワード・スタークと母マリアの元に生まれた。幼少期から機械開発の才覚を見せ、17歳でマサチューセッツ工科大学(MIT)を首席で卒業。父ハワードが創設した兵器開発会社スターク・インダストリーズCEOを21歳で継承し、事業の発展に貢献した。
2009年、中東アフガニスタンでテロリスト集団テン・リングスに拉致監禁された際、胸に爆弾の破片が刺さる重傷を負った。トニーは即席で強力な電磁石装置を組み立て、またパワードスーツを開発した。これがアーク・リアクターとアイアンマンスーツ誕生のきっかけとなり、トニーはテロ組織を壊滅させて脱出。より高性能なスーツを開発し自警活動を続けながら、帰国後の会見では自身が“アイアンマン”であることを明かし、世界中を驚かせた。
その後、トニーはキャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ホークアイ、ブラックウィドウと共にスーパーヒーロー・チーム『アベンジャーズ』に参加。2012年、宇宙から侵攻したロキ率いるチタウリ軍とニューヨークで大規模な市街戦を繰り広げると、発射された核ミサイルを宇宙空間のチタウリ基地に誘導し、決死の覚悟と共に地球側へ勝利をもたらした。

トニーはアイアンマンのドローンにAIを搭載し、自警や人命救助にあたらせる計画を独自に推進したが、これがウルトロンとして暴走し、危機を招いた。アベンジャーズとウルトロンの戦闘は東欧ソコヴィア国で激化を極め、ついにはソコヴィア壊滅を招くことになった。
これに重い責任を感じたトニーは、アベンジャーズを国連管理下に置く“ソコヴィア協定”に同意した。反対したキャプテン・アメリカとその同盟者とも戦った。

外宇宙からサノスが侵略すると、トニーらアベンジャーズはガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジと組んで決死の防衛戦に挑んだ。しかし食い止めることができず、全宇宙の半数の生命が消滅する未曾有の災害を招いた。

新たな世界で、トニーは妻ペッパー・ポッツとの間に一人娘のモーガンをもうけていた。やがてアベンジャーズ再結集の要請を受けると、ピム粒子の技術を活用した特殊な装置を通じて時間を移動し、“インフィニティ・ストーン”を収集。サノスが消し去った生命を取り戻した。
最期は、過去からやってきたサノスとの戦闘の最中だった。トニーは数多くのヒーローと共に立派に戦ったのち、サノスからガントレットを奪った。「私はアイアンマンだ」と言い残し、指を鳴らしてサノス軍を消滅させることに成功。同時に自身も瀕死の負傷者となった。
共に戦ったヒーローの仲間たちや、妻ペッパーに看取られながら、そのまま静かに息を引き取った。葬儀は近親者や故人と親しかった友人の間で行われるという。

ご冥福をお祈りします。