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『ローグ・ワン』前日譚、もしもクレニックが登場するなら? ベン・メンデルソーン「20~30代が面白そう」

ベン・メンデルソーン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35387096893/

『スター・ウォーズ』シリーズ初のアナザー・ストーリー(スピンオフ)作品となった映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)に直結するストーリーの妙もさることながら、魅力的なキャラクターの描き込みや豊かな人間ドラマでもファンの支持を集めた。

なかでも一部のファンから熱狂的に愛されたのが、デス・スター計画を委ねられた帝国軍の将校オーソン・クレニックだ。『レディ・プレイヤー1』(2018)などのベン・メンデルソーンは、悪役であるクレニックを、組織内での立場や個人の内面が端々に滲み出た複雑なキャラクターとして演じたのである。

2018年11月、ディズニーは自社の新ストリーミング・サービス「Disney+」にて、『ローグ・ワン』に登場したキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)を主人公とする前日譚ドラマの製作を発表した。このドラマに『ローグ・ワン』のキャストがどれだけ続投するかは不明だが、もしかするとクレニックの再登場もありうるのではないか……。このたび、クレニック役のベンは「もしもクレニックの前日譚が描かれるなら」という問いかけに応じている。

スター・ウォーズ

『ローグ・ワン』オーソン・クレニックの前日譚があるなら?

CinemaBlendの取材にて、ベンは『ローグ・ワン』前日譚についてこんな希望を述べている。

もし彼ら(ディズニー/ルーカスフィルム)が前日譚を作って、オーソン(・クレニック)を出すつもりなら、僕は20~30代のオーソンが面白いと思います。すでに知っているオーソンよりもね。」

この言葉からは、『ローグ・ワン』の前日譚ドラマが製作されることをベンが把握しているかどうかはつかめない。しかしいずれにせよ、ベンは自分が演じたクレニックではない人物に興味を示しているわけだ。

「おそらくは理想主義者だったオーソンが最終的な人物像へと変化していく、興味深い時代だと思うんですよ。でも、別の俳優がやる仕事になるでしょうね。」

実は『ローグ・ワン』には、すでに前日譚小説として『スター・ウォーズ カタリスト』(ヴィレッジブックス刊)がある。こちらは『ローグ・ワン』の主人公ジン・アーソの父親で、デス・スターを開発した科学者ゲイレン・アーソと妻のライラ、そしてオーソン・クレニックとウィルハフ・ターキンの関係性がじっくりと描かれた物語だが、実はこの作品でも、ベンが望むほど若き日のクレニックは描かれていないのだ。

『新たなる希望』で描かれた「ヤヴィンの戦い」の51年前、BBY 51に誕生したクレニックは、ちょうど『スター・ウォーズ』プリクエル3部作が舞台としていた時代に20~30代を過ごしていることになる。クローン戦争の真っ只中にいたであろうクレニックはどんな青年だったのか、いかにして帝国軍の上層部に食い込むことができたのか。確かに、その人生には激動のドラマがありそうだ。ベンは「別の俳優がやる仕事」と述べているが、ここはひとつベン自身がCGで若返る形でどうか実現を……!

なお前述の通り、キャシアン・アンドーを主人公とする『ローグ・ワン』の前日譚ドラマにクレニックが登場するかどうかは不明。こちらは続報を待つことにしよう。

Source: CB

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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