名優ロビン・ウィリアムズ、『ハリー・ポッター』ルーピン役を演じたがっていた ─ クリス・コロンバス監督「どうしようも出来なかった」

2021年11月、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)の劇場公開から20周年を迎える。これを記念して、ファンタジーシリーズの第一作目を手がけた監督、クリス・コロンバスがキャスティングの裏話について語っている。
クリス・コロンバスは、『ハリー・ポッターと賢者の石』をはじめ、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)では監督として登板し、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)では製作として参加した。Total Filmのインタビューにて、コロンバスは原作を忠実に再現するため、イギリス出身の俳優のみを起用することがひとつの目標だったことを明かしている。「この映画には、アメリカ出身の俳優は登場しません」。
そのひとりとしてキャスティングを断る形となったのが、アメリカ出身の伝説的俳優、ロビン・ウィリアムズ。本人が演じたい役として心に決めていたのは、アルバス・ダンブルドア率いる不死鳥の騎士団の一員で、ホグワーツの先生であり、その素顔は狼人間のルーピンだ。コロンバスは「ルーピン役を演じたいという彼と話をしました」としながら、「“イギリス出身の俳優のみです”と伝えるのがとても心苦しかったです。ただ、私にはどうしようも出来ませんでした」と当時の出来事を振り返った。
ルーピン役は、『ワンダーウーマン』(2017)などのイギリス出身の俳優、デヴィッド・シューリスが最終的に演じることになった。もっとも、『ミセス・ダウト』(1993)などでクリス・コロンバスとタッグを組んだロビン・ウィリアムズが演じていたら、きっとまた一味違った雰囲気になっていたに違いない。
またコロンバスは、アラン・リックマンがスネイプ先生役を演じることを想像できず、疑問まで感じていたことも明かした。その理由は、『ダイ・ハード』(1988)にてリックマンが演じたのが、主人公と対決する悪役だったからだという。もっとも、いまとなっては「スネイプ役をほかの俳優が演じることは考えられません」と称賛している。
Source: GamesRader