来るぞ…恐怖の伝道師トム・ホランドが21年ぶりに放つ長編ホラー映画『ロック・ペーパー・デッド(原題)』が来るぞ…

アメリカホラー映画界における恐怖の伝道師、マスター・オブ・ホラーの名を持つ一人として皆さんご存知のトム・ホランド(スパイダーマンじゃないよ)が、なんと21年ぶりに長編ホラー映画を世に送り出すようである!
トム・ホランドと言えば、『処刑教室』や『サイコ2』の脚本を手がけ、さらに1980年代を代表するホラー映画、『フライトナイト』と『チャイルド・プレイ』という伝説の名作を生み出した監督としても知られているが、1996年製作の『スティーヴン・キング/痩せゆく男』を最後にパッタリとメガフォンを握らなくなってしまっていた。その後少し時間を置いた2007年頃からは、テレビやウェブを媒体とした短編ホラー作品の監督を細々と担っていたようであるが、遂に再び彼の長編作品を目にする日がやって来たのである。
以下が本作品の撮影現場での彼の姿(右端)であるが、もう73歳、ずいぶんとおじいちゃんである。

さて、2017年に公開を予定していると言われるその作品のタイトルは『ロック・ペーパー・デッド(原題:Rock Paper Dead)』、脚本には上記の写真にも姿が伺える『13日の金曜日』シリーズで知られるビクター・ミラーも参加している。ちなみにピンクのシャツの人がビクター・ミラーだよ。

物語は、連続殺人を犯したとして長い間“病院”に監禁されていたピーター・ハリスという男の物語だということである。ちなみに彼は別名“The Doll Maker”、つまり人形職人と呼ばれていたらしい。おそらく彼の殺人の手口の特徴を表す異名なのだろうが、ここからしてもう不気味な雰囲気がプンプンと匂う…。その彼が病院での治療の末に完治したと診断されて退院し、彼の祖父が残した家に戻ってくるのだが、その家に残る過去の忌まわしい思い出に悩まされながら、次第に再び闇の中へ落ちてゆくというストーリーのようである。

ピーター・“ドールメーカー”・ハリスを演じるのはミュージシャンとしても知られるルーク・マクファーレン、そして脇を固める俳優として、『ヘイトフル・エイト』での渋みがまだ記憶に新しいマイケル・マドセンや、9歳の時に父ライアン・オニールと共に出演した『ペーパー・ムーン』でわずか10歳にしてアカデミー助演女優賞を受賞したテータム・オニールなどが出演している。
さて、その待望の予告編が公開されているので、トム・ホランドの帰還に悲鳴を上げた方は、是非にもご覧いただきたい。この予告編の中に、『フライトナイト』や『チャイルド・プレイ』で描かれた恐怖の残響を感じるのは、きっとぼくだけではないはずである。