クリス・ロック、ウィル・スミス平手打ち騒動後にカウンセリングに通っていた ─ 「彼への影響は大きかった」と旧友

2022年3月、アカデミー賞授賞式中にウィル・スミスから平手打ちを受けたクリス・ロックは、騒動後に娘たちを連れてカウンセリングに通っていたという。ロックの旧友で俳優・コメディアンのレスリー・ジョーンズが米Peopleで証言している。
第94回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めたロックは、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの頭髪に関するジョークを言い放ち、これにウィルが激昂。ステージへと上がり、ロックに鋭い平手打ちを浴びせた。共に台本になかったロックのジョークとウィルの平手打ちは世界中で大きな物議を醸し、ウィルにはアカデミー賞授賞式への出席を10年間禁止する処分が下された。
騒動後に活動を一時休止していたウィルに対して、ロックは本業のスタンダップコメディツアーに出演し続け、ステージでは「僕は大丈夫。傷やアザもほとんど治った」と話したとされているが、心のダメージは大きかったようだ。騒動から約1年半が経過した2023年9月、ロックの友人であるレスリー・ジョーンズが事件後のロックの様子をこう明かしている。
「あれは屈辱的だったでしょうね。彼への影響はとても大きかったです。皆さんは、彼の娘たちやご両親もあれを見てしまっていた、ということを理解してあげなければいけませんよ。彼は娘たちを連れて、カウンセリングに通わなければいけませんでした。」
ロックの母親ローズ・ロックは騒動後、米番組に出演し、「彼(ウィル)がクリスを叩いたとき、彼は私たちのことも叩いたのと同然。だって我が子を傷つけたんですから、私も傷つきました」とコメントを出していた。母親だけでなく、娘たちも大きな心の傷を負っていたということがジョーンズの証言からうかがえる。
騒動への世間の反応は大きく分かれ、脱毛症を患っていたジェイダをネタにしたロック、きっかけがどうであれ暴力を振るったウィル、それぞれに批判の声が相次いだ。ロックだけでなくウィルとも顔見知りだというジョーンズは、「私は色んなことに対して怒りを覚えていました」と当時を振り返りながら、「どうして(ウィルは)後で対応することができなかったのか。だってオスカーの場ですよ。世界中が観ていたのに」と私見を述べた。
ちなみに活動休止していたウィルは復帰に受けて動き出しており、『バッドボーイズ』シリーズの第4作への出演を控えているところ。授賞式での暴力行為をきっかけに自身の映画を観たくないと思う人々に対しては、「その気持ちを尊重する」と語っていた。
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Source: People