『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ロケット&グルートのスピンオフ、実際に検討されていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでは、ロケット&グルートのスピンオフ企画が実際に検討されていたようだ。監督・脚本のジェームズ・ガンが米GIZMODOにて語った。
ロケット&グルートのスピンオフが実現するかも……との話題の発端は、グルートの声を務めるヴィン・ディーゼルだった。2016年12月、ヴィンは「ガン次第ですが、グルート&ロケットの映画を観てもらえると思います。(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のあと)可能性は高い」と発言。2017年4月にも「ガンがロケットとグルートの映画をずっとやりたがっている」と語っていたのである。
ところが2020年6月、ガンは「そんな話は一度もありません」とスピンオフをめぐる噂を否定。あくまでもヴィンの希望にすぎなかったのかとも思われたが、どうやらある時期、ガン自身がロケット&グルートのスピンオフを考えていた時期は確かにあったらしい。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で明かされたロケットのオリジン・ストーリーを、当時はそちらで描くことを検討していたというのだ。
「ロケットの物語は、1作目のストーリーを考える以前から決めていました。最初にひらめいたものだったんです。ただ、やるなら3作目だと思っていました。最初にピーター・クイルの物語を描いて、それからロケットの話をやるべきだと思ったからです。唯一考えたのは、ロケットとグルートの映画にするか、それとも2作目(以降)に回すかということで……最初は、ロケットとグルート(の作品)でやるつもりだったんですよ。」
ガンが『VOLUME 3』の脚本執筆に取りかかったのは、2作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)の公開直後のこと。すなわち、ロケット&グルートのスピンオフが検討されたのはさらにそれ以前ということになる。
ところでマーベル・スタジオには、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)の製作以前、ガーディアンズのメンバーを紹介する短編映画を4本製作する計画があった。それらでキャラクターを登場させてから、長編第1作に繋げるアイデアだったのだ。脚本や絵コンテも出来上がっていたというが、これらは「巨大な長編を準備しながら短編を4本作るのは無理」というガンの意向でボツになっている。もっとも、ガンはロケットのオリジンを後回しにするつもりだったというから、この短編では別のストーリーが描かれていたのだろう。
ガンは『VOLUME 3』をもってMCUを去り、DCに移籍したため、残念ながらガンの手によるロケット&グルートのスピンオフを観ることはできそうにない。しかし、いずれ別のクリエイターの手で実現する可能性がまったくないわけではない。もし現実になるとしたら、どんな活躍を見てみたい?
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は公開中。
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