『ロッキー4』ドルフ・ラングレン、スタローンを病院送りにした原因が自分にあるのかわからない

『ロッキー4/炎の友情』(1985)にて、“シルベスター・スタローンがドルフ・ラングレンとの撮影により病院送りにされた”というのは有名な話だが、それはスタローン本人が語ってきたこと。ラングレン本人の証言はいかに?
ロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)のライバルにして深い絆で結ばれた盟友、アポロ・クリード(カール・ウェザース)がイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)により帰らぬ人になってしまう本作。アポロの敵を討つため、ロッキーはドラゴと対決することになるが、そのシーンの撮影で思わぬ事故が起きてしまったのだ。以前、スタローンはラングレンのパンチをもろに胸部に受けて、4日半に渡り病院で過ごすことになったことを笑いながら打ち明けていた。元空手家として知られるラングレン。パンチの威力は相当なものだったに違いない。
もっともラングレンは、The Guardianのインタビューにて当時の出来事が真実であるのかについて問われたところ、「どうなんでしょうか。その話を彼はずっとしているので、もしかしたらそうだったのかもしれません」と返しており、どうやら自分のせいなのか否かはっきりしていない様子だ。「彼は病院に行くことになりましたが、それが私のパンチのせいだったのか、それとも監督・俳優・脚本家として働きすぎていたせいなのか」。
15ラウンドにわたるロッキーとドラゴのリングでの対決は、「2〜3週間、1日8〜12時間かけて撮影したんです」と話を続けるラングレン。「パンチを何千発も放っているわけです。しっかりつなげないと、ちょっと嘘っぽく見えてしまいますから」。リアルのパンチをスタローンに放ち続けていたことは事実のようだが、「もちろん相手を傷つけたいというわけではありませんし、恨みもありませんでした」という。
上述の通り、スタローンも当時の出来事を笑いながら打ち明けていて、病院送りにされたことを恨んでいるわけではない。プロとしてリスペクトするふたりならではリアルな戦いにより、迫力満点な映像が生まれたことは紛れもない事実だろう。
Source:The Guardian